その意外な理由が、思いがけず明らかになった。主にヤンキースの試合を放送しているYESネットワークのスポーツキャスター、ジャスティン・シャキルのソーシャルメディア投稿からだ。

シャキルはX(旧ツイッター)で、「このポストシーズン、ヤンキースの選手たちは、『オールドスクールな』タートルネックを好んで着用している。過去の素晴らしい思い出を呼び起こすものだ」と前置きしたうえで、「判明したのだが、あのタートルネックは過去からやってきたものだった。あのタートルネックは何年も倉庫に保管されていたもので、綿素材を好む選手たちが、あれらを選択したそうだ」

もう流通していない商品が再び出現した理由が、マーケターではなく選手の要望だったのであれば、ファンたちがオンラインのいつもの場所、さらには、ヤンキー・スタジアムに行っても、同じものが見つからないのは当然だろう。

シャキルの投稿へのリプライを見ればわかるように、ファンたちはすでに、自分たちも同じタートルネックを手に入れたいと考えているようだ。

ヤンキースは、クリーブランド・ガーディアンズと7番勝負のアメリカン・リーグ優勝決定シリーズを戦い、10月20日、ガーディアンズの本拠地プログレッシブ・フィールドで4勝目を上げ、2009年以来となるワールドシリーズ出場を決めた。

14年間というタイトル空白期間は、ヤンキース史上最長というわけではないが、1987年から1996年の空白期間を覚えているファンはそれほど多くない。ポストシーズンに3度しか出場できず、ワールドシリーズには1度も出場できなかった時だ。

ヤンキースが表舞台に帰ってきた今、あのタートルネックの需要も最高潮に達しそうだ。

当然のことながら、ニューヨーク市長のエリック・アダムスが10月14日、コロンブス・デー恒例のパレードでかぶった「ニューヨーク・メッツ×ヤンキース」の帽子より人気が出ることだろう。

(翻訳:ガリレオ)

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