しかし一方で思う。一次資料には誰もがすぐにアクセスできるわけではない。ましてや分析や解釈には時間がかかる。だから一次資料を読む専門家や研究者の考えを知ろうとする。そこまで追えず、マスコミの報道に頼る人も多数だろう。それは私がメディアを利用する理由でもある。
ところがネットでは「マスゴミ」「オールドメディア」という言葉が飛び交う。そうした場で「一次資料を詳しく調べたら」と言えば称賛も集まりやすいだろう。この空気にはマスコミなんて信用ならないという不信も通底していないだろうか?
メディアが取材しても気に入らなければ「切り取り」「偏向」と言われる。メディアは信用できないので一次資料に当たれ、というのが意識の高い振る舞いに見えてくる。
ただそれには膨大な時間とクロスチェックが必要だ。素人の解釈では間違える可能性も大だ。本田氏には知己やブレーンも多くいて、だから今回のような早すぎる対応もできたのだろうが、ほとんどの人はまねできない。
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