[12日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。金融や鉱業株が買われ全体水準を押し上げた。

この日発表された中国の3月の貿易統計は、輸出が予想以上に増えた一方で輸入は予想よりも減った。輸入のうち鉄鉱石は増えた。

この日はまた、銅価格が持ち直した。英豪系資源大手リオ・ティント<RIO.L>とスイスの商品取引・資源大手グレンコア<GLEN.L>は1.2%と3.0%それぞれ上昇した。

中国人民銀行(中央銀行)が公表した3月の新規人民元建て融資は急増した。緩和政策が効果を発揮し始めていることを示唆した。アジアへのエクスポージャーが高い金融株が買われ、金融大手HSBC<HSBA.L>と英大手銀行スタンダード・チャータード(スタンチャート)<STAN.L>が値を上げた。

米国の銀行大手JPモルガン・チェース<JPM.N>とウェルズ・ファーゴ<WFC.N>の決算が市場予想を上回ったことも市場心理を好転させる材料となった。決算を受け世界経済鈍化への懸念がやや後退した。

一方、金融取引プラットフォーム運営のプラス500<PLUSP.L>は31.2%急落。四半期収入が前年同期の5分の1以下に減ったことが嫌気された。相場の変動が比較的小さかったため取引の機会が減ったほか、一般投資家顧客向けの新規制が影響した。

中型株ではペット商品・サービスのペッツ・アット・ホーム<PETSP.L>が14.2%急落した。カナダ年金基金投資委員会(CPPIB)が保有株を売却することで合意した。CPPIBの保有株は全体の11%を占める。

<欧州株式市場> 3日続伸して取引を終えた。銀行と自動車株が買われ全体水準を押し上げた。

米国の銀行大手JPモルガン・チェース<JPM.N>の四半期利益が市場予想を上回ったことで銀行株が連れ高となった。JPモルガンの決算を受け、世界経済鈍化が銀行の業績の重しとなるとの懸念が和らいだ。

スタンダード・チャータード(スタンチャート)<STAN.L>とドイツ銀行、BNPパリバ<BNPP.PA>、クレディ・スイス<CSGN.S>などが値を上げ、STOXX欧州600種銀行株指数<.SX7P>は1.92%上昇した。5カ月ぶりの高水準をつけた。金融大手HSBC<HSBA.L>は1.1%高で、相場全体の大きな押上げ要因となった。HSBCは英国の欧州連合(EU)離脱に対応するため、これまでにパリへそれほど人員を移動させていないと発言した。イタリアの銀行大手ウニクレディト<CRDI.MI>は4.2%高だった。

自動車・部品株指数<.SXAP>は1.97%上昇した。自動車大手のBMW<BMWG.DE>とダイムラー、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI>は全て2.2%以上の値上がりとなった。

米国が欧州車に関税を課すと主張していることについて、こうした動きは世界経済にとって現在の米中貿易摩擦よりも大きな打撃となるとの声が上がる中、BAMLのアナリストらは米国が行動に移していないことを指摘した。「先に進むことを躊躇しているのは、自動車関税は非常に批判される上、株式相場にとって大きな打撃となるからだろう」とした。

<ユーロ圏債券> 中国の貿易統計でドル建て輸出が予想を上回って増加したことを受け、安全資産と見なされる独10年債が売られ、利回りが上昇した。1日の上昇としては昨年6月以来の大きさとなる可能性がある。

中国税関総署が発表した3月の貿易統計によると、ドル建て輸出は前年同月比14.2%増加し、市場予想を上回った。ただ、輸入は前年比7.6%減少し、予想よりも大幅な落ち込みとなった。

国際通貨基金(IMF)は9日、最新の世界経済見通しで2019年の成長率見通しを3.3%とし、1月時点の見通しから0.2%ポイント下方修正。これを受け、市場では世界的な景気減速の懸念の払拭に向け、中国経済が上向いていることを示す兆候が探る動きが出ていた。

独10年債<DE10YT=RR>利回りは3週間ぶりの水準に上昇。終盤の取引で6.5ベーシスポイント(bp)上昇のプラス0.058%となった。仏10年債<FR10YT=RR>やオーストリア10年債<AT10YT=RR>などの他のユーロ圏10年債利回りも6─7bp上昇している。

みずほの金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は、中国の貿易統計で世界的な経済活動は安定化しつつあるとの見方が改めて確認されたことで、ユーロ圏国債の利回りが上昇したと指摘。ただ、IMFの見通し引き下げなどがあったため「市場は過度に反応した」とも述べた。

周辺国国債は欧州中央銀行(ECB)のハト派スタンスが引き続き支援要因となり、ギリシャ10年債<GR10YT=RR>利回りは約8bp低下の3.29%。同国の国債利回りは前週の21bp低下に続き、今週は19bp低下。この日の取引でも約13年ぶりの低水準近辺で推移した。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.1302 1.1288 <EUR=>

ドル/円 111.99 111.85 <JPY=>

ユーロ/円 126.59 126.27 <EURJPY=>

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 387.53 +0.62 +0.16 386.91 <.STOXX>

FTSEユーロファースト300種 1523.40 +2.18 +0.14 1521.22 <.FTEU3>

DJユーロSTOXX50種 3447.83 +12.49 +0.36 3435.34 <.STOXX50E>

FTSE100種 7437.06 +19.11 +0.26 7417.95 <.FTSE>

クセトラDAX 11999.93 +64.73 +0.54 11935.20 <.GDAXI>

CAC40種 5502.70 +16.98 +0.31 5485.72 <.FCHI>

<金現物> 午後 コード

値決め 1294.3 <GOLD/EU1>

<金利・債券>

米東部時間14時35分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 100.31 0.00 100.31

独連邦債2年物 111.88 -0.04 111.92

独連邦債5年物 132.66 -0.34 133.00

独連邦債10年物 164.62 -0.96 165.58

独連邦債30年物 186.68 -2.74 189.42

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 -0.576 +0.027 -0.578 <DE2YT=RR>

独連邦債5年物 -0.369 +0.051 -0.460 <DE5YT=RR>

独連邦債10年物 0.058 +0.063 -0.009 <DE10YT=RR>

独連邦債30年物 0.706 +0.066 0.637 <DE30YT=RR>

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