映画の終盤、官憲から逃亡する男が花菊を夫から引き離す場面でいきなりタイトル。何で今頃。でもきっとこれも瀬々の抵抗なのだ。しかも尺は189分。無謀だ。欠点だらけ。だからこそ大切な作品だ。
ちなみに(ここまで書いておきながら申し訳ないが)僕がいちばん好きな瀬々の映画は、地下鉄サリン事件と天安門事件と東電OL事件をモチーフにし、超能力を隠し味に使いながら死と暴力を描いたエロ映画『トーキョー×エロティカ』だ。
『菊とギロチン』(2018年)監督/瀬々敬久
出演/木竜麻生、東出昌大、寛 一郎、韓 英恵
<本誌2021年2月23日号掲載>
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