<もっと楽しい時間を過ごせるはずなのにチャンスをふいにしているのではないか、と心配でたまりません──。小説家ミシェル・ハーマンの考える「親子」とは>

Q:15歳の娘のことです。学校では友達も多くて、クラブ活動にも参加しています。でも、学校や地域のイベント以外の時間はめったに友達と遊びません。楽器を演奏したり、家族や犬と過ごしたりして、家にいることが多いのです。友達を家に招いたり、一緒にショッピングや映画に出掛けたりしたいとも思わないそうです。自分が社交的なタイプでないことをはっきり自覚していて、学校だけで人付き合いのエネルギーを使い果たしてしまうので、エネルギーを充塡するために1人の時間が欲しいのだと言っています。

私はそんな娘を見ていると、もっと楽しい時間を過ごすチャンスをふいにしているのではないかと心配でたまりません。しかし、相談は娘についてではありません。私のことです。どうすれば、娘のことでやきもきし過ぎず、娘が賢くて、幸せな日々を生きていることに満足できるようになるのでしょう。

── 友達いっぱいママ

A:私が子育てに関して受けたなかで最良のアドバイスは、「そうしたいのはあなた? それとも子供自身?」と自分に問い掛けよ、というものです。

あなたは、この問いの答えをもうご存じですね。お嬢さんは、自分がチャンスをふいにしているなんて思っていません。あなたがいま改めて確認すべきなのは、お嬢さんとあなたは別々の人間だということです。お嬢さんに何が必要かは、あなたが決めることではありません。

不安が込み上げてきたときは、お嬢さんをよく観察しましょう。楽しそうにギターを弾き、犬と遊ぶ姿を見てみてください。お嬢さんはもう15歳です。友達と遊びたいなら、親に言われなくても自分で計画するでしょう。

大丈夫、あなただけではありません。子供が自分の一部ではなく、別の人格の持ち主だと思える親はほとんどいません。親が子供の自我を認めるのは、簡単ではないのです。

── ミシェル・ハーマン(小説家)
©2020 The Slate Group

<本誌2020年1月14日号掲載>

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