高市首相が打つ「冒頭解散」という勝負手...「喧嘩上等」首相は「三重冷戦」を生き残れるのか

A BUTTERFLY EFFECT

2026年1月28日(水)16時50分
北島 純 (社会構想大学院大学教授)

高市首相

経済3団体共催の新年祝賀会で高市は「強い経済をつくろう」と呼びかけた(1月6日) KAZUKI OISHIーSIPA USAーREUTERS

しかし、その後も高市政権は7割超の高支持率を維持。特に若年層の支持率が9割超という驚異的な数値を示した調査結果もあり、首相の解散判断を下支えしている。答弁撤回を拒む高市首相の対中強硬姿勢は支持層から喝采を浴び、「汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやる」と罵った薛剣(シュエ・チエン)駐大阪総領事の戦狼外交は、反中世論をたき付ける逆効果をもたらした。業を煮やした中国政府は1月6日、軍民両用(デュアルユース)製品の対日輸出を禁止し、虎の子である中国産レアアースの輸出制限をチラつかせ始めた。


レアアース規制が発動されれば国内産業の被る影響は甚大だ。金看板の経済対策が揺らぎ、高株価の維持も危うい。かといって答弁を撤回すれば、圧力に屈した前例を残し、自民党に回帰しつつある保守岩盤支持層を失望させることになりかねない。スパイ容疑での邦人拘束、不買運動・店舗破壊・邦人襲撃、工場接収・漁船拿捕、軍事的挑発......といった今後の中国側の出方を見極めつつ、冷静に対応する長期戦になると思われた。12月25日に与党から野党に伝達された通常国会召集日は、例年並みの1月23日だった。

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