中国、上半期の自然災害で損失76億ドル、被災者2300万人超...今年は洪水による被害額が9割超

中国応急管理省の報道官は15日の記者会見で、今年上半期に同国内で起きた自然災害について、直接的な経済損失が541億1000万元、被災者数を2300万人超とする推計を示した。写真は6月24日、貴州省の水害(2025年 ロイター/China Daily via REUTERS)
中国応急管理省の報道官は15日の記者会見で、今年上半期に同国内で起きた自然災害について、直接的な経済損失が541億1000万元(75億5000万ドル)、被災者数を2300万人超とする推計を示した。
最も甚大な被害をもたらした災害は、チベット自治区での大規模な地震、南西部での地滑り、南部での洪水などだった。
報道官によると、被災者のうち死者と行方不明者は計307人、自宅を離れて避難した人は62万人だった。
崩壊した家屋は前年同期比28.7%増の約2万9600棟。被害を受けた農地は219万ヘクタールに及んだ。
ロイターの計算では、今年上半期の直接的な経済損失は前年同期よりも41.9%少ない。前年同期は洪水、干ばつ、猛暑により損失額が931億6000万元となり、上半期としては2019年以降で最高だった。
今年は洪水による被害額が510億元と全体の9割超を占めた。
