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尹大統領はどこまで「読めていた」のか? 計画的かつ無謀な戒厳令の「裏側」...死刑の可能性も

A DICTATOR AT HEART

2024年12月14日(土)17時04分
イ・ユンウ(ライター)

「自由な憲法秩序を維持するために」戒厳令が必要

李は韓国の強力な大統領職の生みの親だ。1952年には戒厳令を宣布し、国会議員を逮捕するなど強硬手段も辞さず、自身の大統領再選を可能にするために憲法を改正した。警察による残虐行為や選挙の不正は日常茶飯事だった。李の政治手法に批判的な者は共産主義者の烙印を押され、拷問を受けた。

尹と李は気質、特権意識、独善性で共通点がある。尹は李の統治の考え方を自らの政権に移植した。政府権限の乱用と拡大は尹の大統領職の特徴だ。警察官の動員と蛮行が急増し、検察は尹の子分と化した。制裁と捜査で報道の自由を締め付け、与党「国民の力」も尹におじけづいた。


その集大成が、憲法が定める要件を満たしていないにもかかわらず、「自由な憲法秩序を維持するために」戒厳令が必要だと主張したことだ。

尹が2022年5月に大統領に就任して最初に行ったのは、風水を頼りに大統領府を青瓦台から龍山の国防省庁舎に移転したことだ。これに伴い国防機能は一時大きく混乱した。

22年10月に梨泰院(イテウォン)で起きた雑踏事故の責任を問われていた元警察庁長官らは無罪判決を受けた。尹の妻は法を超越する存在で、株価操作、収賄、選挙介入、不当な影響力の行使などの疑惑も不起訴とされた。

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