最新記事
ロシア

演説中の露プーチン大統領の「外見」がおかしい? 「AIで作られた偽物」疑惑がネットで盛り上がる

Putin's appearance in New Year's speech prompts frenzied speculation

2024年1月5日(金)17時43分
ブレンダン・コール
ウラジーミル・プーチン大統領

ID1974/Shutterstock

<ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が行った演説の映像を見た人たちから、デジタル加工を疑う声が上がった>

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2023年12月31日夜、国民向けに演説を行った。だがネットでは、その内容よりも映像に注目が集まっている。映像の中のプーチンの外見に「違和感」があると感じた人は多かったようで、何らかのデジタル技術が使われたのではないかという憶測が飛び交っているのだ。

■【動画】首がおかしい! プーチンの「外見」に違和感...「AI生成された偽物では?」との声が盛り上がる

新年を前に大統領が国民に向けて行うテレビ演説は、旧ソ連時代にレオニード・ブレジネフ書記長(当時)が最初に行ったもので毎年恒例の伝統行事となっている。ロシアにある11の時間帯それぞれの地域で、12月31日の深夜0時を迎える少し前から放送されている。

プーチンは今回の演説の中で、「我々は最も困難な問題を解決することができる」と述べ、さらに「いかなる勢力も我々を分断することはできない」と続けた。だがネット民が注目したのは演説の内容よりもプーチンの外見で、演説が終わった直後から、インターネット上にはプーチンの外見が現実離れしていると示唆する書き込みが投稿された。

X(旧ツイッター)で3万人のフォロワーを擁するミハイロ・ゴラブは、「プーチンの新年の演説は明らかにAIで生成されたものだ」と投稿。プーチンの演説動画を添付し、首のあたりを青い線で囲って、頭部と体のつながりがおかしいと示唆した。

不自然な首は「たるみ」か「AI生成の証拠」か

RASSELは「首のあたりを見てみろ。スーツの中におさまっていない。これは何だ?たるみすぎてスーツにおさまっていないのか?それともAI生成なのか?」と書き込んだ。ウクライナを支持するエストニアのレジーナ・バウアーはこの投稿をシェアし、プーチンの演説は「AI生成か、もしくはグリーンバックの前で撮影されて合成されたもののように見える」と投稿した。

一連の投稿は軽いノリで行われたもので、演説を行ったのがプーチン本人ではないことを示す証拠はない。本誌はこの件についてロシア政府にメールでコメントを求めたが、返答はなかった。

「プーチンとAI」と言えば、今回の演説が行われる少し前の昨年12月にテレビ放送された、毎年恒例の国民との直接対話を行うイベントでも話題となったテーマだ。このときには、サンクトペテルブルク大学の学生が作った「AIプーチン」の質問に、本物のプーチンが回答するという一幕があった。

【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾との平和的統一の見通し悪化、独立「断固阻止」と

ワールド

北朝鮮、韓国に向け新たに600個のごみ風船=韓国

ワールド

OPECプラス、2日会合はリヤドで一部対面開催か=

ワールド

アングル:デモやめ政界へ、欧州議会目指すグレタ世代
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「肖像画ドレス」で歴史に名を刻んだ、プリンセス御用達

  • 3

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...すごすぎる日焼けあとが「痛そう」「ひどい」と話題に

  • 4

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 5

    ウクライナ「水上ドローン」が、ロシア黒海艦隊の「…

  • 6

    1日のうち「立つ」と「座る」どっちが多いと健康的?…

  • 7

    ヘンリー王子とメーガン妃の「ナイジェリア旅行」...…

  • 8

    「みっともない!」 中東を訪問したプーチンとドイツ…

  • 9

    中国海外留学生「借金踏み倒し=愛国活動」のありえ…

  • 10

    「こうした映像は史上初」 火炎放射器を搭載したウク…

  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲームチェンジャーに?

  • 3

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 4

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「…

  • 5

    ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程で…

  • 6

    仕事量も給料も減らさない「週4勤務」移行、アメリカ…

  • 7

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 8

    都知事選の候補者は東京の2つの課題から逃げるな

  • 9

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 10

    少子化が深刻化しているのは、もしかしてこれも理由?

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中