最新記事

事件

トップレスの女性が教会に現れ、大暴れ...キリスト像を引き倒して破壊という暴挙

2023年2月4日(土)15時33分
デーン・エネリオ
キリスト像(イメージ画像)

イメージ画像 Markus Haberkern-iStock

<ノースダコタ州の教会に上半身裸の女性が忍び込み、巨大なキリスト像を引き倒すなどした様子が映像に残っていたという>

米ノースダコタ州の教会で、何とも罰当たりな事件が起きた。夜に教会へ侵入した女性が、イエス・キリストの像を破壊したのだ。しかもその女性は、上半身裸のトップレスの状態だったという。KVLY TV 11は、1月24日に発生したこの事件で、ブリトニー・マリー・レイノルズという女性が器物損壊の容疑で逮捕されたと報じている。

■【写真】トップレス姿で教会に忍び込み、キリスト像を破壊したレイノルズ

裁判所文書によれば、35歳のレイノルズは1月24日夜、ノースダコタ州ファーゴの中心街にある聖マリア大聖堂に侵入し、鉢植えの植物を倒した。証拠は、ライリー・ダーキン牧師から提供された映像だ。さらにレイノルズは、教会の壁からキリスト像を引き剥がし、床にたたき付けたと警察は説明している。

ひとしきり暴れた後にレイノルズはその場を立ち去ったが、事件の際、彼女はシャツ、ブラジャー、靴を身に着けていなかった、と裁判所文書には記されている。その後、駆け付けた警官がレイノルズを拘束して取り調べを行なったが、レイノルズは基本的な質問にも答えることができなかった。

当局によれば、逮捕時のレイノルズは麻薬の影響下にあったと見られる。

レイノルズは、器物損壊で起訴されただけでなく、別の一件でも、ノースダコタ州カス郡で令状を発行されていた。エッセンシア・ヘルス救急救命室のスタッフに暴行を加えた容疑だ。この事件についての最初の出廷は、教会での事件が起きた翌日の1月25日に予定されていた。

ジョセフ・ゲーリング司祭は、今回の事件による正確な損害額は不明としたうえで、レイノルズが破壊したものとよく似たキリスト像は、オンラインで1万1500ドルの値が付いていると述べている。

昨年末にはキリスト像の盗難事件も発生

教会が舞台となった事件としては、2022年12月にジョージア州で起きた盗難事件がある。キリストの誕生をモデルとした像が地元の教会から盗まれ、警察が捜査を開始したのだ。この事件は、ジョージア州ティビーアイランドの聖ミカエル・カトリック教会で12月17日に発生した。

教会の前に置かれていた箱の鍵が何者かに壊され、キリストの降誕を再現した像が、羊飼いと賢者を除いてすべて盗まれていた。盗まれた像は、生まれたばかりのキリスト、マリア、天使グロリア、複数の動物などだ。推定1万1000ドル前後の像が狙われた理由はいまだ不明だ。

ジェリー・レーガン牧師は、「コミュニティーの多くの人々にとって大切な像です。信者のコミュニティーだけでなく、ティビーアイランドのコミュニティーも同じ気持ちです」と述べている。現在、ティビーアイランド警察が事件の捜査を行っている。
(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル、ガザ停戦・人質合意を承認=首相府

ビジネス

ラリー・リンゼー元FRB理事、次期議長候補を辞退=

ワールド

金正恩氏、北朝鮮の国際的地位を強調 党創建記念式典

ワールド

再送-インタビュー:日銀の追加利上げ慎重に、高市氏
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル賞の部門はどれ?
  • 3
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 4
    50代女性の睡眠時間を奪うのは高校生の子どもの弁当…
  • 5
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 6
    あなたは何型に当てはまる?「5つの睡眠タイプ」で記…
  • 7
    史上最大級の航空ミステリー、太平洋上で消息を絶っ…
  • 8
    米、ガザ戦争などの財政負担が300億ドルを突破──突出…
  • 9
    底知れぬエジプトの「可能性」を日本が引き出す理由─…
  • 10
    【クイズ】イタリアではない?...世界で最も「ニンニ…
  • 1
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 8
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    更年期を快適に──筋トレで得られる心と体の4大効果
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中