最新記事

野生生物

人を襲った...ではなく──溺れた少年の遺体、ワニが家族に届ける「噛まれた跡はない」

Crocodile Carries Body of Child Back to Family a Mile From Where He Drowned

2023年1月25日(水)18時40分
パンドラ・デワン
ワニ

(写真はイメージです) BirdImages-iStock

<救助局は「ワニが捜索を助けてくれたのだと思う」と話した>

4歳の少年がインドネシアのマハカム川で溺れた。その遺体を家族の元へと届けたワニがネット上で話題だ。

【動画】少年の遺体を救助隊に渡すワニ

SNSに投稿された動画では、ワニが少年の遺体を救助隊のボートへと運ぶ。その後、救助隊は遺体を引き上げ、家族の元へと連れて帰る。

少年の名前はムハンマド・ジヤド・ウィジャヤ。東カリマンタン州・ボルネオ島の付近で、2日前から行方不明になっていた。そのため捜索救助局の隊員たちは少年を捜索していた。

捜索救助局のメルキアヌス・コッタ局長は地元メディアにこう語った。

「朝7時ごろ、少年の家族から『ワニが人体を運んでいる』と連絡がありました。その遺体は、私たちが探していた少年でした」

ワニは少年を口に咥えて運んでおり、溺死したと思われる場所から1マイルほど離れたところにいた。救助隊のボートのそばで遺体を放すと、ワニは再び水の中へと戻って行ったという。

そして検査の結果、少年の体には噛まれた跡がないことが判明。コッタ局長は「ワニが捜索を助けてくれたのだと思う」と話した。

世界では毎年、約1000人がワニに殺されているとするデータもある。だがこれはあくまで推定値であり、報告されていない被害も多い。数カ月前にもインドネシア・西パプア州で、建設作業員が水中に引きずり込まれ、13フィートのクロコダイルに生きたまま食べられてしまった。

一方で、ワニは人間の遺体を返すことでも知られている。2017年には東カリマンタン州で41歳の男性が6.5フィートのワニに捕まったが、儀式を行った後、遺体を咥えたワニが川岸に現れたとBBCは報じた。4歳のムハンマドの場合、彼の死がワニと関係があったのかどうかは不明だ。

ニューズウィーク日本版 トランプの帝国
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月10号(2月3日発売)は「トランプの帝国」特集。南北アメリカの完全支配を狙う新戦略は中国の覇権を許し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米ナスダック、新規上場銘柄の迅速な指数組み入れへ新

ビジネス

米ヤム・ブランズ、既存店売上高が予想超え タコベル

ワールド

米国は「変わった」、欧州の価値観と相いれず=フィン

ビジネス

中国、風力タービン製造企業の調査中止をEUに要請
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 10
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中