最新記事

テロ

トルコ首都の中心部で自爆テロ、34人死亡・125人負傷

行政の中枢を狙った爆破攻撃は、この1カ月足らずで2回目

2016年3月14日(月)10時07分

 3月13日、トルコの首都アンカラ中心部で爆破攻撃があり、多数の死傷者が出た。写真は炎上する自動車(2016年 ロイター/Mehmet Ozer)

[アンカラ 13日 ロイター] - トルコの首都アンカラ中心部で13日、自動車が爆発し34人が死亡、負傷者は125人に上っている。

行政の中枢を狙った爆破攻撃は、この1カ月足らずで2回目。今回の爆発は数キロメートル離れた場所でも爆発音が聞こえるほど大規模で、法務省や内務省、裁判所などがある官庁街から数百メートルの場所に燃えた破片が降り注いだ。

ミュエジンオール保健相は、爆発を起こした容疑者少なくとも1─2人が死者に含まれているとの見方を示した。これまでのところ、30人が爆発現場で死亡し、4人は搬送先の病院で死亡した。負傷者125人のうち、19人が重体だという。

治安当局の2人の高官はロイターに対し、非合法武装組織クルド労働者党(PKK)あるいは関連組織が関与した可能性があるとの見方を示した。

エルドアン大統領は、声明を発表し、市民がテロリスト組織の標的になったとした上で、自衛の権利を決して放棄しないと表明した。

「わが国の統一性や国家の結束を脅かすこうした攻撃は、テロリズムと戦うわれわれの決意を弱めるどころか強める」と述べた。

これまでのところ犯行声明は出ていないが、アラ内相は、初期段階の調査を進め、14日には関与した組織の名前を公表できるとの見通しを示した。

*内容を追加しました。

[アンカラ 13日 ロイター]

120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ネタニヤフ氏、イランの「演習」把握 トランプ氏と協

ワールド

トランプ氏、グリーンランド特使にルイジアナ州知事を

ワールド

ロ、米のカリブ海での行動に懸念表明 ベネズエラ外相

ワールド

ベネズエラ原油輸出減速か、米のタンカー拿捕受け
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 5
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 6
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中