最新記事

英王室

カミラ夫人「いわくつき」シャネルバッグを、多くの人が苦々しく思う理由

Camilla Wears Symbol in Canada That Made Diana Uneasy About Major Designer

2022年05月21日(土)15時36分
ジェームズ・クロフォード=スミス
カミラ夫人のシャネル

カナダを訪問した際もカミラ夫人の手にはシャネルのバッグが(5月17日) Carlos Osorio-REUTERS

<カナダを訪問したカミラ夫人が持っていたバッグに注目集まる。「C」が重なり合ったロゴマークが連想させた故ダイアナ元妃の苦悩>

イギリスのチャールズ皇太子とカミラ夫人は、5月17日から19日までカナダを訪問したが、この際にカミラ夫人が高級ブランド「シャネル」のハンドバックを持参していたことが注目されている。故ダイアナ元妃がかつて、このロゴマークを嫌っていたというエピソードを多くのイギリス国民が思い起こしたからだ。

チャールズ皇太子の2人目の妻であるカミラ夫人は、オタワに到着した際に、キルティング模様が特徴的なシャネルのハンドバッグ「ココハンドル」を持っていた。3日間にわたる公式訪問は、エリザベス女王の在位70年を祝う「プラチナ・ジュビリー」に合わせた記念行事の一環として行われた。

王室評論家たちは皇太子夫妻のカナダ訪問を前にして、ウィリアム王子夫妻の時のような温かい歓迎を受けることはないかもしれないと警告していた。北米では今も、ダイアナの「大きな影響力」が根強く残っているからだ。

シャネルは20世紀初頭に、ガブリエル・「ココ」・シャネルが創設したブランドで、(当時は喪服とされていた黒の服をファッションに取り入れた)「リトル・ブラック・ドレス」やウール製のツイードスーツで有名になった。

220521web_dcc02.JPG

5月10日、ロンドン Chris Jackson-REUTERS


「2つのCはカミラとチャールズのC」

カミラはシャネルの長年のファンであることが知られており、カナダで持っていたハンドバッグの留め具部分には、2つの「C」が重なり合った、あの有名なロゴマークがついていた。ダイアナは生前、(2つのCは)「チャールズとカミラを連想させる」として、このロゴマークに居心地の悪さを感じていたという。1995年に出演したBBCの番組「パノラマ」で彼女は、カミラは「第三者」として自分たちの結婚生活の中に存在していると語っていた。

ダイアナはシャネルの得意客で、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めていた故カール・ラガーフェルドがデザインしたスーツ、靴、バッグをはじめとする数々のプレタポルテのコレクションを、公のイベントで身につけていた。

だが、彼女の執事だったポール・バレルによれば、ダイアナは新婚旅行の時に、カミラからチャールズへの刻印入りのプレゼントを見つけた時から、「C」の文字を重ね合わせたシャネルのロゴマークを嫌うようになったという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米軍、太平洋側で「麻薬船」攻撃 14人殺害=国防長

ビジネス

マイクロソフト、オープンAIの公益法人転換に合意 

ビジネス

米住宅価格指数、8月は前月比0.4%上昇=FHFA

ビジネス

米国株式市場・序盤=主要指数が最高値更新、アップル
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 3

    【独占】「難しいけれど、スローダウンする」...カナ…

  • 4

    ハン・ガンのノーベル文学賞受賞はなぜ革新的なのか?…

  • 5

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 3

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 4

    【独占】「難しいけれど、スローダウンする」...カナ…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 1

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 4

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 5

    日本初の「女性首相」は生まれる?...「高く硬いガラ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:高市早苗研究

特集:高市早苗研究

2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える