入試不正やコネ工作も厭わない毒親「芝刈り機ペアレント」、最大の被害者は子どもです

写真はイメージ Atstock Productions-iStock
<教育熱心なのは悪いことではありませんが、熱心になり過ぎると正常な判断力を失う親が出てきます。自分が毒親化しているかどうか判断する「子どもの様子」は?>
今アメリカの富裕層の関心は「教育」に向かっています。子どもをアイビーリーグ大学に入学させ、名実ともに世界のトップエリートに育てたい。経済的成功を収めた親が、子どもに高い教育を望むのは自然なことかもしれません。
教育熱の高まりに比例して大学受験が加熱しています。ハーバード、イェール、プリンストンなどで構成されるアイビーリーグ8大学の2014年の平均合格率は10.9%でしたが、2022年には7.1%となっています。アイビーリーグの中で最難関といわれるハーバード大学の2022年の合格率は4.6%で、実質倍率21.8倍とかなりの狭き門となっています。
芝刈り機ペアレントが子どもを不幸にする
経済的に豊かになり、時間に余裕ができると、多くの親の関心は子どもの教育に向かいます。もちろん教育熱心なのは悪いことではありませんが、熱心になり過ぎると正常な判断力を失う親が出てくるのです。
2021年に公開された「バーシティ・ブルース作戦 裏口入学スキャンダル」は、実際に起きたハリウッドセレブや富裕層による大規模裏口入学事件がベースになったドキュメンタリー映画です。
2019年の夏、33人の親が、子どもの大学入試に関わる賄賂、不正、詐欺などの犯罪に関与したとして起訴されました。起訴された親のうちの2人はハリウッド女優であったことから事件の知名度が高まり「芝刈り機ペアレント(Lawnmower Parent)」の存在を社会に知らせるきっかけになりました。
芝刈り機ペアレントとは、その名の通り、子どもを成功させるために、道を作ってあげる親、先回りして障害や問題を排除する親を揶揄した言葉です。裏口入学スキャンダルに関与した親の多くも、子どもたちに知られることなく、陰で不正行為を働いていたのです。
芝刈り機ペアレント最大の被害者は子どもです。裏口入学スキャンダルに関与したとされる子どもの大半は大学合格を取り消され、SNSでバッシングを受け、クラスメートから敬遠され、親が自分の力を信用していないことを知り、立ち直れないほどの大きな精神的ダメージを受けました。
これは極端な例ですが、子どもを失敗させたくないからと、先回りをして障害を排除するというのは、多かれ少なかれ、どの親も行なっている行為です。しかし子どもの人生から失敗、敗北、挫折を遠ざけてしまうと、結果として子どもを経験不足にし、レジリエンス(回復力)やチャレンジ精神など、人生を自分の足で切り開いていく力を奪ってしまうのです。
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