最新記事

セレブ

夫の影響から解放され生まれ変わったセリーヌ様に乾杯!

Cheers to the Celinaissance

2019年12月11日(水)16時15分
カール・ウィルソン

これらの曲を書いたのはディオンではない。曲作りは、生まれ変わった彼女がまだ挑戦していない重要な分野の1つだ。だが正直言って、挑戦する必要はないのかもしれない。フランク・シナトラも自分で曲を書きはしなかったが、それによって天才エンターテイナーと言う彼の名声が損なわれることは一切ない。

ディオンもまたパフォーマンス志向のアーティストだ。自分で曲を書くのではなく、提供される楽曲の幅を検討し、自分の現在を最もよくファンに理解してもらえると思う曲を選んで、アルバムを製作してきた。

今のディオンは少女でも老女でもない。『カレッジ』が表現するのは、そんな彼女の「今」の心境だ。

リリースから数日がたち、何度かこのアルバムを聴いていると、これは彼女の最高傑作『フォーリング・イントゥ・ユー』(1996年)と同じくらい、最初から最後まで満足できる傑作なのではないかと言う気がしてきた。悪趣味な部分も全て含めて。

©2019 The Slate Group

20191217issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

12月17日号(12月10日発売)は「進撃のYahoo!」特集。ニュース産業の破壊者か救世主か――。メディアから記事を集めて配信し、無料のニュース帝国をつくり上げた「巨人」Yahoo!の功罪を問う。[PLUS]米メディア業界で今起きていること。

[2019年12月10日号掲載]

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

FRB理事候補ミラン氏、政権からの利下げ圧力を否定

ワールド

ウクライナ安全保証、26カ国が部隊派遣確約 米国の

ビジネス

米ISM非製造業指数、8月は52.0に上昇 雇用は

ビジネス

米新規失業保険申請、予想以上に増加 労働市場の軟化
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    アン王女と「瓜二つ」レディ・ルイーズ・ウィンザーっ…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:豪ワーホリ残酷物語

特集:豪ワーホリ残酷物語

2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は