イランと同盟のシーア派組織、軍事力低下でも攻撃激化
2026年3月12日、イランのミサイルが着弾する様子、テルアビブで撮影。REUTERS/Dylan Martinez
Laila Bassam Ahmed Rasheed Pesha Magid Tom Perry
[ベイルート/バグダッド/エルサレム 12日 ロイター] - 米・イスラエルとイランの戦争において、イランの同盟勢力であるレバノンとイラクのイスラム教シーア派武装組織の役割が強まっている。イランを後ろ盾とする「抵抗の枢軸」が、ガザ紛争で打撃を被った後も攻撃能力を維持していることが分かる。
レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとイランの革命防衛隊は11日、イスラエルに対して初の同時ロケット弾攻撃を実施した。ヒズボラが発射したミサイルは200発だが、イスラエル側によると領土に着弾したのはわずか2発だった。
またイラクの治安当局者3人と武装組織に近い情報筋2人によると、イラクのシーア派民兵組織もここ3、4日間にイラク国内の米国の利権に対するドローンやミサイル攻撃を活発化している。
一方、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は現時点でまだ本格参戦していない。フーシ派はアラビア半島周辺の海上航行を妨害する能力があり、攻撃に加われば石油市場をさらに混乱させる恐れがある。フーシ派の指導者は先週、自分たちの「指は引き金にかかっており」、正当化されれば軍事行動を起こす準備ができていると述べた。
「抵抗の枢軸」は、主要メンバーであるイスラム組織ハマスが2023年10月7日にイスラエルを攻撃した後、イスラエルにヒズボラ指導者を殺害されるなど大きな痛手を負った。その余波でシリアのアサド政権は崩壊し、枢軸の柱の一つが失われた。
カーネギー中東センターのモハナド・ハゲ・アリ氏は「イランは現在のような瞬間のために『枢軸』を構築した」と語り、ヒズボラとイランにとって「存亡をかけた戦争」だと説明。「仮にイランの体制が破壊されれば(枢軸には)何も残らないだろう」と語った。
イランの新最高指導者モジタバ・ハメネイ師は12日に出した初めての声明で、「抵抗戦線の戦士たち」に感謝の意を表明した。
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