タイ南部豪雨被害、救援物資乗せた空母派遣へ 洪水で13人死亡
写真は物資を配布する救助隊のメンバー。11月24日、ハジャイ地区で撮影。REUTERS/Sithichai Chootochana
Chayut Setboonsarng Ashley Tang
[バンコク/クアラルンプール 25日 ロイター] - タイは25日、深刻な豪雨被害が出ている南部に救援物資と医療チームを乗せた空母を派遣する準備を進めている。豪雨による洪水でこれまでに13人が死亡、救助活動や避難が滞っている。
洪水は地域によっては2メートルの高さまで達し、タイの9県と隣国マレーシアの8州を襲っている。
タイ海軍は、14隻のボートと空母「チャクリ・ナルエベト」から成る船団を派遣し、ヘリコプター、医師、物資、1日3000食を供給できる炊き出しの準備を整えていると発表。空母は海上病院としての役割も果たすことができると付け加えた。
タイでは推定190万人が被災している。
一方、マレーシアでは1万8500人以上が126の避難所に移動した。
アンワル首相はフェイスブックを通じ、タイと国境を接し最も被害の大きいクランタン州に派遣された救助隊は、必要であれば他の州にも派遣される可能性があると表明。当局に対し、被災地に最大限の支援を提供するよう指示した。





