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豪11月の消費者信頼感指数、3年9カ月ぶりに100を超える

2025年11月11日(火)12時54分

オーストラリアのウエストパック銀行とメルボルン研究所が11日発表した11月の消費者信頼感指数は103.8と前月より12.8%上昇し、2022年2月以来、3年9カ月ぶりに100を上回った。資料写真、シドニーの商業施設で2024年7月撮影(2025年 ロイター/Jaimi Joy)

[シドニー 11日 ロイター] - オーストラリアのウエストパック銀行とメルボルン研究所が11日発表した11月の消費者信頼感指数は103.8と前月より12.8%上昇し、2022年2月以来、3年9カ月ぶりに100を上回った。100を超えた指数は、楽観論が悲観論を上回っていることを意味する。家計と経済の見通しが大幅に改善したことが押し上げ要因となった。

新型コロナウイルス禍の期間を除くと約7年ぶりの高値となった。

ウエストパック銀行のオーストラリアマクロ予測担当責任者、マシュー・ハッサン氏は「これは驚くべきで、やや意外な結果だ」とし、「この調査は金利見通しの変化による悪影響が、他のプラス要因によって相殺された以上の効果があったことを示しており、少なくとも現時点では消費者信頼感の回復が順調に続く可能性が高いことを示唆している」と指摘した。

今後1年間の家計見通しを示す指数が12.3%上昇の109.1となり、全体を押し上げる主因となった。今後1年間の経済見通しを示す指数は16.6%、5年間の見通しは15.3%それぞれ上昇。高額な家庭用品購入に適した時期かどうかを示す指数も15%上がって111.6となった。

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は今月上旬の理事会で政策金利を3.60%に据え置くことを決定。インフレ率の拡大や、より堅調な消費者需要、住宅市場の回復を踏まえて追加緩和には慎重な姿勢を示した。

オーストラリア・コモンウェルス銀行やHSBCなどの一部エコノミストは、現在の金融緩和サイクルの終了を求めている。

金融市場は、中銀が来年5月にもう1回の追加利下げを実施する確率が66%あると織り込んでいる。

ロイター
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