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劉暁波氏が死去、ノーベル平和賞の民主活動家 米大統領ら哀悼

2017年07月14日(金)11時40分

 7月13日、中国の民主活動家でノーベル平和賞を受賞した作家の劉暁波氏が、多臓器不全のため死去した。劉氏を追悼する民主活動家、香港にある中国の連絡弁公室前で撮影。(2017年 ロイター/Bobby Yip)

[瀋陽(中国) 13日 ロイター] - 中国の民主活動家でノーベル平和賞を受賞した作家の劉暁波氏が13日、多臓器不全のため死去した。61歳だった。同氏は末期の肝臓がんと診断され、国外での治療を希望していたが、中国政府は最後まで出国を認めなかった。

劉氏は2008年、共産党による一党独裁の廃止を訴えた「08憲章」の起草を支援。2009年に国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決を受けた。服役中の2010年、中国での基本的人権の確立のため、長期にわたり非暴力的な手段で闘ってきたことが評価され、国内に住む中国人として初めてノーベル平和賞が贈られた。

劉氏は先月、服役中の刑務所から仮釈放され、北部瀋陽の病院に移送されていた。

治療を担当した医師は病院近くのホテルで会見を行い、劉氏が現地時間午後5時35分(日本時間午後6時35分)に親族に見守られながら死去したと明らかにした。

米ホワイトハウスは13日の声明で、トランプ大統領が劉氏の訃報に接し「深く悲しんでいる」と発表した。

トランプ氏はこれより先、訪問先の仏パリで米中関係に質問された際、劉氏には言及せず、中国の習近平国家主席について「偉大な指導者」で「非常に才能のある人物」と称賛していた。

ティラーソン米国務長官は劉氏の死去を痛ましいとし、中国に対し劉氏の妻、劉霞さんの解放を要請した。

ホワイトハウス当局者は12日、トランプ大統領が今月2日の習主席との電話会談で劉氏について言及したほか、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)も先週の20カ国・地域(G20)会合で中国側の当局者と劉氏について話し合ったと明らかにした。

ドイツのメルケル首相は、劉氏が「市民の権利と表現の自由のための勇敢な闘士」だったと述べ、哀悼の意を示した。仏、英、米の政府は、劉氏の親族の行動の自由を認めるよう中国に求めた。

ノルウェーのノーベル賞委員会のレイスアンデルセン委員長は電子メールの声明で、中国政府が劉氏の死去を巡って重大な責任を負うと非難。「病状が末期になる前に劉氏が適切な治療を受けられる施設に移送されなかったことを深く憂慮している」とした。

米国のブランスタッド駐中国大使は「中国は深い信念を持ったロールモデルを失った」とし、劉氏は懲役ではなく尊敬と称賛を受けるべき人物だったと述べた。

菅義偉官房長官は14日、閣議後の会見で、「引き続き、高い関心をもって中国の人権状況を注視したい」との考えを示した。「自由、基本的人権の尊重、法の支配は国際社会の普遍的な価値だ。中国でもこの価値が尊重されることは極めて重要だ」と語った。

台湾の蔡英文総統はフェイスブックのページで、人々が自由と尊厳を享受できる民主主義を通じてのみ、中国は誇りを持った真の大国になることができるとした。

香港では、市民ら約100人が集まり劉氏を追悼した。

国連のゼイド人権高等弁務官は、中国に劉霞さんの自宅軟禁を解き、希望すれば出国を認めるよう求めた。劉霞さんは2010年以降、自宅軟禁下に置かれている。

中国では、劉氏の死去に関する言及はミニブログ「微博」では直ちに削除されたが、メッセージングサービス「微信(ウィーチャット)」では、劉氏追悼の画像やコメントが共有された。

中国国営の新華社は英語で劉氏の死去を短く報じ、「中国のがん治療でトップクラスの専門家」が同氏の治療に当たったとした。

中国共産党機関紙「人民日報」系の環球時報は、ウェブサイトに掲載した英語の論説記事で、劉氏の最期の日々は海外の勢力によって政治的に利用されたと批判した。

*内容を追加します。

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