ニュース速報

ワールド

米産油量21年までに過去最高、シェール回復へ=国際エネルギー機関

2016年02月23日(火)01時47分

 2月22日、IEAは、米産油量が2021年までに過去最高となる見通しを示した。写真はノースダコタ州の油田で1月撮影(2016年 ロイター/Andrew Cullen)

[ロンドン 22日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は22日、米産油量が2021年までに過去最高となる見通しを示した。

効率向上を追い風に、国内生産者が価格低迷への抵抗力を高めるとみられている。

IEAはこの日出した報告書で、米産油量は今年と来年にやや減少すると予想。その後、日量1420万バレルに増加すると見通した。

米シェールガス生産量の減少幅は、今年が日量60万バレル、来年はさらに日量20万バレルと予測した。その後上向き、21年には日量500万バレルに回復するとした。2015年からは日量77万バレル増える。

世界供給量の伸びは、15━21年が日量410万バレルと予想、09━15年は日量1100万バレルだった。

IEAは「需給の均衡が取れるのは2017年になるだろう。ただ、大幅に積み上がった在庫により、原油価格の回復速度は緩やかになる見込みだ」と予想した。

現在の原油価格に基づくと、今年の石油輸出国機構(OPEC)全体の輸出収入は3200億ドルと、ピークだった12年の1兆2000億ドル、昨年の5000億ドルから減ると推計した。

相場低迷に伴う開発計画の遅れが予想され、OPEC産油能力の伸びは、21年までに日量80万バレルにとどまるとした。

制裁が解除されたイランが、OPEC産油量を押し上げるとしたが、OPEC第2の産油国となるには不十分との見方を示した。

*内容、写真、カテゴリーを追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国軍、台湾包囲の大規模演習 実弾射撃や港湾封鎖訓

ワールド

和平枠組みで15年間の米安全保障を想定、ゼレンスキ

ワールド

トルコでIS戦闘員と銃撃戦、警察官3人死亡 攻撃警

ビジネス

独経済団体、半数が26年の人員削減を予想 経済危機
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    アメリカで肥満は減ったのに、なぜ糖尿病は増えてい…
  • 10
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中