ニュース速報
ビジネス

米感謝祭商戦、客足最高でも売り上げ伸び鈍化か=NRF

2025年11月25日(火)11時03分

写真はブラックフライデーのセール広告。2024年11月27日、米バージニア州アーリントンで撮影。REUTERS/Benoit Tessier

Siddharth Cavale

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 全米小売業協会(NRF)によると、米国では今年の感謝祭(11月27日)からサイバーマンデーまでの5日間の来客数は昨年の1億8340万人から1億8690万人に増えて過去最高を更新する見通しだ。ただ関税の影響を受けた小売店舗での値下げ品は少なくなるため、買い物客は支出を抑えることになりそうだ。

NRFの予想では、今年11-12月期の小売売上高(実店舗とオンラインの合計)は前年同期比3.7-4.2%増えて史上初めて1兆ドルを超える見込みだが、伸びは昨年の4.8%から鈍化するとみられている。

小売り各社は販売を確定させるため早期にプロモーションを開始している。ウォルマートは販売促進策を11月14日に開始し、12月1日まで3段階に分けて実施する方針だ。アマゾン・ドット・コムは11月17日にブラックフライデーのセールを始めた。メイシーズはブラックフライデー専用のポータルサイトを開設している。

こうした中、オンラインショップを運営するニューヨーク在住のケイト・サナーさん(33歳)は、ショッピングモールでは「全ての商品が値上がりしているようだ」と指摘。昨年はギフトに約500ドルを使ったが、今年は予算を300ドルに絞る計画だと話した。

ただNRFのチーフエコノミスト、マーク・マシューズ氏は「消費者は心理面では弱いが、基礎的条件は健全」と説明。「米国の家計は依然として強固だ」と述べた。

NRFは、今年のギフトおよび季節商品への平均支出が1人当たり890ドルとなり、昨年の902ドルを若干下回ると予想している。調査に応じた消費者8427人の約3分の2が、感謝祭の週のバーゲンまで買い物と待つと回答。この比率は昨年の59%から上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア、対中石油輸出の拡大協議=ノバク副首相

ビジネス

午前の日経平均は反発、半導体関連に物色 早期利上げ

ワールド

原油先物ほぼ横ばい、ウクライナ和平協議を注視

ワールド

スーダンの準軍事組織RSFが休戦表明 国軍は拒否
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 10
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中