ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル下落、FRB高官のハト派発言で 対円では上昇

2025年11月25日(火)06時39分

ポンドと米ドルの紙幣。2020年1月6日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、米ドルが主要通貨に対して下落した。米連邦準備理事会(FRB)高官によるハト派的な発言を受けて12月の利下げ観測が強まり、ドルの上値を抑えた。一方、ドル/円に対しては上昇し、日本の当局による円買い介入の可能性を警戒する動きが続いている。

この日は日本が祝日の上、週後半には米感謝祭を控えているため、全体的に商いは低調だった。

午後の取引では、ユーロ/ドルは0.1%高の1.1526ドルとなった。

ドル指数は0.1%安の100.15。ドル/スイスフランは0.1%下落し、0.8079フランとなった。

FRBのウォラー理事は24日、12月9─10日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの追加利下げを決定することが正当化されるとの考えを改めて示した。

米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁も、雇用市場の悪化懸念を背景に、次回FOMCでの利下げを支持する考えを示した。

マネーコープのユージン・エプスタイン氏は「FRB内では、過去のデータに注目するグループと先行指標を重視するグループで二分化している。通常、利下げ局面ではドルは下落するはずだが、必ずしもそうならない場合もある」と述べた。

一方、ドル/円は0.2%高の156.755円。先週には10カ月ぶり高値157.90円を付けていた。円は緩和的な財政政策と世界最低水準の金利を背景に下落基調が続いており、当局が介入に踏み切るかどうかが焦点となっている。

バノックバーン・グローバルのストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「日本が祝日の今日、介入すれば市場を驚かせる好機だったが、実際には介入しなかった。依然としてハードルは高い」と話した。

英ポンド/ドルは1.3108ドルと小幅高。英国では26日の予算案発表に注目が集まっている。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.6%高の8万8495.19ドルとなった。

ドル/円 NY午後4時 156.83/156.84

始値 156.82

高値 157.18

安値 156.72

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1522/1.1523

始値 1.1545

高値 1.1550

安値 1.1512

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米はテック規制見直し要求、EUは鉄鋼関税引き下げ 

ビジネス

ウォラーFRB理事、12月利下げを支持 1月は「デ

ワールド

トランプ氏、オバマケア補助金の2年間延長を検討=報

ワールド

元FBI長官とNY司法長官起訴、米地裁が無効と判断
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 10
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中