ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは154円後半で底堅い、円売り継続 一時再び155円台も

2025年11月13日(木)15時26分

 11月13日 ドルは前日海外で一時155.05円まで上昇し、今年2月4日以来の高値を付けた後、13日の東京時間にも155.02円に上昇する場面があった。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

( )

Atsuko Aoyama

[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からほぼ横ばいの154円後半で推移している。円売り地合いが継続しており、一時再び155円台まで上昇し、前日海外時間に更新した9カ月ぶり高値に迫った。

ドルは前日海外で一時155.05円まで上昇し、今年2月4日以来の高値を付けた後、13日の東京時間にも155.02円に上昇する場面があった。ドルの上値では利益確定の売りが出ているとみられるものの、円売りにまだ余地が残っているとの見方も聞かれる。

13日の参院予算委員会で答弁した植田和男日銀総裁が、政策判断で重視する基調的な物価上昇率について、持続的な達成に確信を持てていない様子であることも、年内の日銀利上げが困難との見方に拍車をかけているとの声が聞かれる。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクターは、円の総合的な価値を示す円インデックスでみると、円売り余地があるとして、円売りが続く可能性は否定できないと指摘する。

一方、米国の民間指標で景気への懸念が示される中、ドルサイドからみるとドル円の上値は重いとみており、前日のドル/円の上昇は「行き過ぎ」との見方も示す。市場の焦点が米国の指標悪化の方に当たれば、ドル円の下落余地も「十分ある」としている。

米議会下院は日本時間午前、連邦政府機関の一部閉鎖を終わらせるための暫定財源を確保するつなぎ予算を賛成多数で可決。政府閉鎖が解除されれば、指標公表も再開することになる。  

  ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 154.95/154. 1.1581/1.15 179.46/179.

96 83 47

午前9時現在 154.70/154. 1.1591/1.15 179.33/179.

71 93 34

NY午後5時 154.80/154. 1.1592/1.15 179.45/179.

82 95 49

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英GDP、第3四半期は予想下回る前期比+0.1% 

ビジネス

SBI新生銀、12月17日上場 時価総額1.29兆

ビジネス

アングル:ドル上昇の裏に円キャリーの思惑、ためらう

ビジネス

英バーバリー、7─9月期既存店売上高が2年ぶり増加
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    「麻薬密輸ボート」爆撃の瞬間を公開...米軍がカリブ…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中