ニュース速報
ビジネス

米国の休暇シーズン旅行、今年は需要減退の見通し=デロイト報告書

2025年11月13日(木)13時58分

米シカゴのオヘア国際空港で12日撮影。REUTERS/Daniel Cole

Aishwarya Jain

[12日 ロイター] - 監査法人デロイトが12日公表した報告書によると、米国では今年の感謝祭から来年1月中旬にかけての休暇シーズンの旅行需要が、昨年に比べて弱まりそうだ。家計の不安が高まっているためで、この期間に予定されている旅行回数は前年の平均2.14回から1.83回に減少。計画されている旅行予算は前年比18%減の2334ドルとなった。

旅行予算が減少した背景には倹約ムードがあるという。特に年収10万ドル以上の世帯では、5世帯に1世帯が1年前と比べて家計が悪化したと回答。この層の約80%は、より安い旅行を選ぶ方針だとした。

過去2カ月間にわたりデルタ航空、ユナイテッド航空、ホテル運営会社マリオット・インターナショナルを含む旅行関連会社は、プレミアム座席や高級ホテルといった高額商品の需要は堅調との見方を示してきた。

だが、こうした傾向も変わりつつあるのかもしれない。また高所得層の旅行は通常、支出額が比較的多い上、旅行距離も長いため、航空会社、ホテル運営会社、旅行会社に相対的に大きな影響が及ぶ可能性がある。

長期にわたる連邦政府機関閉鎖による影響も懸念される。航空会社は減便を余儀なくされ、これまでに約320万人の旅客が航空便の遅延に見舞われている。

世代別では、ミレニアル世代が今年の旅行回数を最も大きく減らす予定。この世代は高額旅行者の中で34%と最大のシェアを占め、旅行計画に生成人工知能(AI)を活用する動きを主導した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ベトナム、年明けから最低賃金を7%以上引き上げ

ビジネス

マクロスコープ:円安巡り高市政権内で温度差も、積極

ビジネス

ハンガリー債投資判断下げ、財政赤字拡大見通しで=J

ビジネス

ブラジルのコーヒー豆輸出、10月は前年比20.4%
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    炎天下や寒空の下で何時間も立ちっぱなし......労働…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 9
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 10
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中