ニュース速報
ビジネス

米10月貿易赤字、738億ドルに縮小 22年11月以来の大幅輸入減で

2024年12月06日(金)01時54分

米商務省が5日発表した10月の貿易収支の赤字額は前月比11.9%減の738億ドルだった。写真はロサンゼルス港で10月撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)

[ワシントン 5日 ロイター] - 米商務省が5日発表した10月の貿易収支の赤字額は前月比11.9%減の738億ドルだった。2022年後半以来の大幅輸入減となり、第4・四半期の経済成長に貿易が寄与する可能性が示唆された。前月の改定値は838億ドルだった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は750億ドルの赤字だった。

輸入は4.0%減の3396億ドルと、22年11月以来の大幅な減少となった。財(モノ)の輸入は5.5%減の2693億ドルとなった。トランプ次期米大統領の関税案を懸念する企業が輸入を前倒しする可能性があり、そうした場合には輸入の落ち込みが反転し、貿易が引き続き国内総生産(GDP)の足かせとなる公算が大きい。

資本財の輸入はコンピューターと半導体が重しとなり75億ドル減少。原油を含む工業用品および材料の輸入は33億ドル減少した。原油の輸入は172億ドルと、21年6月以来の低水準となった。

医薬品を中心とした消費財のほか、自動車、部品、エンジンの輸入も減少した。

一方、サービス輸入は14億ドル増加し、過去最高の702億ドルとなった。

輸出は1.6%減の2657億ドル。財輸出は3.0%減の1707億ドルで、資本財の39億ドル減が重しとなった。

サービス輸出は10億ドル増の951億ドルと、過去最高を記録した。保守・修理サービスや知的財産権使用料などが押し上げた。

財の貿易赤字は9.5%減の987億ドル。インフレ調整後では、7.3%減の924億ドルだった。

貿易は第3・四半期のGDPを0.57%ポイント押し下げた。3四半期連続で経済成長の足かせとなっている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ルクオイル株凍結で損失の米投資家に資産売却で返済、

ビジネス

英中銀当局者、金利見通し巡り異なる見解 来週の会合

ビジネス

ネトフリのワーナー買収、動画配信加入者が差し止め求

ワールド

中ロの軍用機が日本周辺を共同飛行、「重大な懸念」と
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    ゼレンスキー機の直後に「軍用ドローン4機」...ダブ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中