コラム

英ディープマインド社のAIは、社会課題の解決に適さない!?

2019年08月20日(火)10時40分

Marcus教授は深層強化学習の可能性を認めながらも、「10年後には、『2010年代後半に深層強化学習は過大評価されていた』と結論づけることになるかもしれない」と指摘している。

米スタンフォード大学のFei Fei Lee教授は、AIが研究所の外に出る新しいフェーズに入ったと語っている。大学や一部テック企業の研究所の中だけで進化するのではなく、世の中のあらゆる社会課題の解決のためにAIが使われることによってAIが進化するフェーズに入ったのだと言う。社会課題に取り組む際には当然、コストパフォーマンスも考慮されることになる。

おそらくDeepMindが山の頂点を目指し続ける一方で、これから一般企業がDeepMindとは異なる手法でAIを活用し、山のすそ野を広げていくことになるのだろう。

大手テック企業のやり方に批判的な、こうした論調が出始めたことから見ても、Fei Fei Lee教授の言うようにAI研究が新しいフェーズに入ってきているのが分かる。(関連記事「AIは社会課題を解決するフェーズに」米スタンフォード大教授)

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※8月27日号(8月20日発売)は、「香港の出口」特集。終わりの見えないデモと警察の「暴力」――「中国軍介入」以外の結末はないのか。香港版天安門事件となる可能性から、武力鎮圧となったらその後に起こること、習近平直属・武装警察部隊の正体まで。また、デモ隊は暴徒なのか英雄なのかを、デモ現場のルポから描きます。

プロフィール

湯川鶴章

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

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