最新記事
スウェーデン

トランプ政権が制裁を科したスウェーデンの犯罪組織とは?背後に「あの国」の影?

What Is The Foxtrot Network? Swedish Gang Sanctioned By Trump Administration

2025年3月14日(金)19時00分
ゲイブ・ウィズナント、ソナム・シェス
ギャングに殺害された男性の追悼の様子。スウェーデンでは暴力事件が増加している

ギャングに殺害された男性の追悼の様子。スウェーデンでは暴力事件が増加している Alexanderstock23-shutterstock

<トランプの制裁は国外のギャングにも。今回の制裁は、アメリカと敵対する「あの国」への圧力強化の狙いも>

ドナルド・トランプ米大統領の制裁対象は、スウェーデンの犯罪組織にも及んだ。


3月12日、マルコ・ルビオ米国務長官は、スウェーデンに拠点を置く国際犯罪組織「フォックストロット・ネットワーク」と、その指導者ラワ・マジドに対して制裁を科すことを発表した。これにより、マジドおよびフォックストロット・ネットワークが米国内に所有する「すべての資産および資産に対する権利」が凍結されることとなる。

【動画】ギャング天国と化したスウェーデン

本制裁は、トランプ大統領の大統領令に基づいたもの。具体的には、フォックストロット・ネットワークが「重大な国際犯罪組織を構成する外国人」と認定された他、指導者のマジドについても、「フォックストロット・ネットワークのため、あるいはその代理として直接または間接的に行動した」と認定され、制裁の対象とされた。

ルビオは制裁を発表した際、フォックストロット・ネットワークについて、「スウェーデンを拠点とする悪名高い犯罪組織であり、同地域における主要な麻薬密売組織でもある。この組織は武器密売にも関与しており、銃撃事件、殺し屋による殺人事件、暴行事件など、北欧における暴力事件の増加の一因となっている」と非難した。

企業経営
ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パートナーコ創設者が見出した「真の成功」の法則
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

戦略的な財政出動、財政の持続可能性確保と両立させる

ビジネス

アサヒビール、10月の売上高が前年比9割超に サイ

ビジネス

イタリア、低額小包に課税計画 ファッション産業保護

ワールド

米FAA、主要空港の減便6%に 管制官不足が改善
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    炎天下や寒空の下で何時間も立ちっぱなし......労働…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中