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性犯罪

仏集団レイプ事件、見ず知らずの男50人に妻を陵辱させた夫の判決は

French Mass Rape Trial: Verdicts Expected This Week

2024年12月19日(木)17時20分
マシュー・インペリ

この裁判をきっかけにこううした風潮が大きく変わる可能性があり、性暴力に反対する人たちは加害者に対する厳しい処罰を求めている。

警察はドミニク・ペリコのパソコンを押収し、2万点を超える画像と動画を発見した。それらは「虐待」「彼女を犯した男たち」「ひとりぼっちの夜」といったタイトルのフォルダに収められていた。

検察は証拠十分と見て、ドミニク・ペリコとその歪んだ犯行に関わった男たちを起訴した。性犯罪では被害者が泣き寝入りするか、証拠不十分で立件されないケースが多いが、今回は犯行の一部始終を収めた映像が動かぬ証拠となった。

あえて実名を出し、顔を出して裁判に臨んだジゼル・ペリコは弁護人チームと共に、公開裁判の場に衝撃的な動画などの証拠が提出されるようあえて求めた。

一部の被告人は、彼女は眠っている振りをしていただけで、犯されることを望んでいたと証言したが、動画を見れば、それが事実でないことは一目瞭然だった。

証言台に上がったドミニク・ペリコは、妻の食べ物や飲み物に鎮静剤を混ぜ、何時間も意識を失わせて、犯行に及んだことを認めた。警察は捜査を通じて、彼が大量のトランキライザーの錠剤とバイアグラを処方されていたことを示す医療記録を入手していた。

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