最新記事

ロシア

ロシアが本土攻撃に備える動き、不可解なその意味は

Five Signs That Russia Is Preparing for All-Out War

2022年10月27日(木)18時33分
イザベル・ファン・ブリューゲン

ロシア軍の核戦力を使った軍事演習。写真はICBMの「ヤルス』(10月26日、ロシア国防省がリリースした映像より)Russian Defence Ministry/REUTERS

<防空シェルターの設置や警察官の戦闘訓練など、本土攻撃への準備とみられる5つの兆候>

ウクライナ侵攻開始から8カ月。最近の動きを見ると、ロシアは自国本土が攻撃される事態を想定して準備を進めているようだ。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は自軍が膨大な損失を被り、じわじわと後退を強いられるなか、危険な賭けに出るしかない状況に追い込まれつつある。

9月21日には予備役30万人を召集する部分的動員を発令。次いでロシア軍が一部地域を占拠したウクライナの東・南部4州で、国際社会が無効とみなす「住民投票」を強行し、一方的に併合を宣言。さらに今月8日に起きたクリミア大橋爆発以降、ウクライナ各地へのミサイル攻撃を開始し、今も電力インフラの破壊をねらって激しい攻撃を続けている。

プーチンに忠誠を誓うチェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長は10月19日、「もうじき全てが変わる」と予告めいた発言をし、ウクライナ戦争が新段階に突入したことをアビールした。

ロシアは既に全面戦争へのエスカレートを視野に入れて準備を進めているとみられる。以下はそれを示す5つの兆候だ。

1. 経済を戦時体制に移行

報道によれば、プーチンは今週ロシアの産業の半分近くを戦時体制下に置いたという。ロシアの独立系メディア、モスクワ・タイムズが、モスクワに本社を置く証券会社ロコのアナリストの予測として、推定40%の産業が総力戦に備えて軍需品の供出を最優先する生産体制を取ることになると伝えた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国、消費促進へ新たな措置を計画 サービス部門が焦

ワールド

マレーシア、25年貿易額が過去最高 12月輸出10

ワールド

アフガン首都の中華料理店で爆発、中国人ら7人死亡 

ワールド

トランプ氏、ダボス会議でグリーンランド取得を協議へ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「耳の中に何かいる...」海で男性の耳に「まさかの生物」が侵入、恐怖映像と「意外な対処法」がSNSで話題に
  • 2
    「死ぬところだった...」旅行先で現地の子供に「超危険生物」を手渡された男性、「恐怖の動画」にSNS震撼
  • 3
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向」語る中、途方に暮れる個人旅行者たち
  • 4
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 5
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 6
    中国、欧米の一流メディアになりすまして大規模な影…
  • 7
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 10
    中国ネトウヨが「盗賊」と呼んだ大英博物館に感謝し…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 5
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 10
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中