最新記事

変異株

欧州でオミクロン株が拡大 WHO「感染者急増に備えを」

2021年12月22日(水)11時27分
ベルリンの教会に設けられたワクチン接種会場

世界保健機関(WHO)のクルーゲ欧州地域事務局長は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が拡大する中、欧州諸国に対し感染者の「急増」に備えるよう呼び掛けた。ベルリンの教会に設けられたワクチン接種会場で20日撮影(2021年 ロイター/Hannibal Hanschke)

世界保健機関(WHO)のクルーゲ欧州地域事務局長は21日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が拡大する中、欧州諸国に対し感染者の「急増」に備えるよう呼び掛けた。

記者会見で、WHO欧州地域53カ国のうち少なくとも38カ国でオミクロン株が確認されており、デンマーク、ポルトガル、英国など複数の国で既に主流になっていると指摘。

「新たな嵐」が迫っていると述べ、「欧州地域のより多くの国で数週間以内にオミクロン株が主流になり、既に逼迫している医療体制が一段と危機にさらされる」と警鐘を鳴らした。

その上で「追加接種(ブースター接種)がオミクロン株に対する最も重要な防御手段だ」と述べた。

WHO欧州地域にはロシアや他の旧ソ連諸国、トルコも含まれる。

WHOのデータによると、同地域は過去数週間の人口当たり感染者数が他のどの地域よりも多くなっている。

クルーゲ氏は、欧州でこれまでに確認されたオミクロン株感染の89%で咳や喉の痛み、発熱といった一般的な新型コロナの症状が見られたと指摘。20代や30代の感染が大半を占め、都市部での懇親会や職場の集まりから広がっているとした。

「新規感染者が膨大な数に上る中、入院者数が増加し、医療システムや他の必須サービスに広く混乱が生じる可能性がある」と警告し、「政府や当局は急増に備えて態勢を整える必要がある」と訴えた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:戦闘で労働力不足悪化のロシア、インドに照

ワールド

アングル:フロリダよりパリのディズニーへ、カナダ人

ビジネス

NY外為市場=ドル横ばい、米CPI受け 円は週間で

ビジネス

米国株式市場=3指数が週間で下落、AI巡る懸念継続
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 6
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 9
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 3
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中