最新記事

報道

ジャーナリストの投獄は中国が最多、世界で293人=米NPO調査

2021年12月9日(木)17時51分
ベラルーシで拘束されたジャーナリストの解放を求める活動団体

米国の非営利団体(NPO)ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は9日、報道の自由とメディアへの攻撃に関する年次報告を公表、世界各地で投獄されているジャーナリストが12月1日時点で少なくとも293人と過去最多だったと指摘した。写真は5月27日、ベラルーシで拘束されたジャーナリストの解放を求める活動団体。5月27日、リトアニアで撮影(2021年 ロイター/Janis Laizans)

米国の非営利団体(NPO)ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は9日、報道の自由とメディアへの攻撃に関する年次報告を公表、世界各地で投獄されているジャーナリストが12月1日時点で少なくとも293人と過去最多だったと指摘した。

少なくとも24人が取材活動中に死亡。このほか取材活動中か特定できない状況で18人が亡くなった。

投獄の理由は国・地域によってさまざまだが、記録的な数のジャーナリストが当局に拘束されているのは世界各地の政情不安、中立な報道への風当たりの強さを反映する。

CPJのエクゼクティブディレクター、ジョエル・サイモン氏は声明で「CPJの調査で投獄されたジャーナリストの数は6年連続で過去最多となっている。これは、各国政府が情報の管理統制をしようとし、その取り組みを強化するという2つの試練を反映する」と述べた。

2021年に死亡したジャーナリストには、7月にアフガニスタンで取材中に死亡したロイターのデニッシュ・シディキ記者、メキシコで6月に銃殺されたグスタボ・サンチェス・カブレラ記者などが含まれる。

国別でジャーナリスト投獄が最も多いのは中国で50人。次いで2月に国軍による政変があったミャンマーの26人。あとエジプト(25人)、ベトナム(23人)、ベラルーシ(19人)と続く。

CPJは今回、2020年に国家安全維持法(国安法)が施行した香港で当局に拘束されているジャーナリストのデータも初めて公表した。

ジャーナリストの死亡者数は、西半球では引き続き、マフィアなどの標的になることが多いメキシコが最も多かった。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・中国の不動産バブルは弾けるか? 恒大集団の破綻が経済戦略の転換点に
・中国製スマホ「早急に処分を」リトアニアが重大なリスクを警告
・武漢研究所、遺伝子操作でヒトへの感染力を強める実験を計画していた



今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

日経平均は下げ幅拡大、1900円超安 半導体株安い

ワールド

重要鉱物の供給集中、買い手連合が最善の対処法=カナ

ビジネス

ホギメディカル、カーライルのTOBが成立

ワールド

イラン女子校攻撃で調査要求、国連人権事務所「実行者
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 4
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 5
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中