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中国・湖北省、豪雨で21人死亡 5都市が最高警戒レベル「赤色警報」発出

2021年8月13日(金)12時42分
中国の集中豪雨の救助活動

中国中部・湖北省の5つの都市は、集中豪雨で21人が死亡し6000人近くが避難を余儀なくされたことを受け、「赤色警報」を発出した。河南省で撮影(2021年 ロイター/cnsphoto via REUTERS)

中国中部・湖北省の5つの都市は、集中豪雨で21人が死亡し、6000人近くが避難を余儀なくされたのを受け、豪雨が最も深刻な「赤色警報」を発出した。

国営メディアが報じた。

新華社によると、死者が出たのは同省北部随州市の柳林町。住宅と店舗合わせて2700戸超が洪水の被害を受け、電力、輸送、通信に混乱が生じたという。


中国の応急管理省によると、被害が最も深刻な地域には随州市、襄陽市、孝感市が含まれており、救護隊が派遣された。一誠市では12日、過去最大の400ミリの雨量が観測された。

国営メディアの中国新聞社によると、湖北省の774カ所の貯水池の水量が12日夜までに洪水警戒レベルを超えた。

同省では異常気象が原因で停電が広い範囲で起き、3600戸以上の住宅が損傷し、8110ヘクタールの農地が被害を受けた。中国の国営英字紙チャイナ・デイリーは13日、省の応急管理庁の情報として、被害総額は1億0800万元(1667万ドル)と推計した。

中国気象局は豪雨は来週まで続く可能性が高いとして警戒を呼び掛けている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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