最新記事

感染第3波

東京都31日新型コロナ感染、過去最多の1,337人 PCR検査陽性率10%超える

2020年12月31日(木)19時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は31日、過去最多となる1,337人の新型コロナ陽性者が確認されたと発表した。

東京都は31日、都内で新たに1,337人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。これはこれまで最多だった先週26日の948人を大きく上回り過去最多となった。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:29人(約2%)
10代:82人(約6%)
20代:385人(約29%)
30代:248人(約19%)
40代:195人(約15%)
50代:178人(約13%)
60代:88人(約7%)
70代:62人(約5%)
80代:51人(約4%)
90代:18人(約1%)
100歳以上1人(約0.7%)
となっている。また65歳以上の高齢者は172人で全体の13%を占めている。

また、重症者は前日85人対して4人増加し89人となっている。

これで12月に入って都内で確認された陽性者の合計は19,257人。また累計では60,196人となった。

感染拡大は、PCR検査で陽性者が確認される陽性率にも表れている。7日間移動平均値による30日の陽性率は10.2%と、緊急事態宣言解除後としては最高になっている。また、医療提供体制のひっ迫を受けて自宅療養者が増加、25日から入院患者数を上回る状態が続いている。

newsweek_20201231_201308.jpg

コロナ検査の陽性率の推移


小池知事「ここで感染を抑えなければ緊急事態宣言を要請せざるを得ない」

こうしたなか、東京都の小池知事は30日の臨時の記者会見で「かつてない大きさのいわゆる、第3波が襲いかかっている。そしていつ感染爆発が起きてもおかしくない、誰が感染していてもおかしくない、こういう状況にあることを私たちは改めて確認しなければならない。年末年始のここで感染を抑えなければ、私たちはますます厳しい局面に直面をする。そして緊急事態宣言の発出を要請せざるを得なくなる」と強い危機感を表明した。

また、イギリスで確認後、日本でも感染者が確認されている変異種についても言及し、「危機管理の観点から私たちは2つの未知に直面している。第1に新型コロナウイルスの変異種が出ていること。第2はコロナ禍で初めて経験する冬の寒さ。私たちはこれら未知の課題に対し最大級の警戒と備えをする必要がある」と述べた。

そして「感染は今、この瞬間も勢いを増している。この年末年始は感染拡大を食い止められるか否かの分水嶺。皆さん一人一人の行動が来年を決めると言っても過言ではない。どうかこの年末年誌は、忘年会新年会はなし。静かなお正月、家族でステイホームをぜひ徹底していただきたい」と最大限の注意を呼びかけた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英中銀ピル氏、QEの国債保有「非常に低い水準」まで

ワールド

クラウドフレアで障害、数千人に影響 チャットGPT

ワールド

イスラエル首相、ガザからのハマス排除を呼びかけ 国

ビジネス

ユーロ圏銀行、資金調達の市場依存が危機時にリスク=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中