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中国、三峡ダムのある長江流域で洪水 10万人避難、世界遺産の楽山大仏も水没の危機

2020年8月19日(水)16時24分

中国・長江流域で豪雨による洪水が発生し、10万人が避難する事態となっている。写真は洪水が足元に迫る楽山大仏 香港大紀元新唐人聯合新聞頻道 / YouTube

中国・長江流域で豪雨による洪水が発生し、10万人が避難する事態となっている。

中国中央テレビ(CCTV)の報道によると、1200年の歴史を持ちユネスコの世界遺産にも登録されている楽山大仏(四川省楽山市)も水没の危機に瀕している。この大仏は長江の支流が合流する地点の岩山に掘られたもので、水位が大仏の足元を超えるのは1949年以来のこと。現在はスタッフや警官、ボランティアらが土のうを積み上げて大仏の保護に努めている。

四川省は18日、豪雨の緊急対応レベルを最高度に引き上げた。長江水資源委員会は18日夜、複数の観測地点で水位が洪水警戒水位を5メートル以上超過するとの予想を発した。

水利省によると、長江中流域にある三峡ダムでは19日、流入水量が建設以来最大の毎秒7万4000立方メートルに達する見込み。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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1200年の歴史を持ちユネスコの世界遺産にも登録されている楽山大仏も水没の危機に。 香港大紀元新唐人聯合新聞頻道 / YouTube

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