最新記事

感染第2波

東京都、14日の新型コロナ新規感染143人 感染最少の5月23日以降累計3000人突破

2020年7月14日(火)21時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

写真は東京・新宿で(5月26日撮影)。 REUTERS/Issei Kato

東京都は14日、都内で新たに143人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
陽性者が6日連続で100人を超え、この1週間合計では1216人と感染拡大に歯止めがかからない状態だ。

これで都内で確認された陽性者の合計は8189人、東京アラートを解除し休業要請などの規制を緩和した6月11日以降の陽性者は2526人となった。

この日確認された陽性者のうち、20代と30代が合わせて93人で全体の65%、また感染経路が不明な人は64人で44%を占めている。

東京都では4月17日の206人の感染確認をピークに、徐々に新規陽性者が減り続け、5月23日には新規陽性者が2人まで減少。感染拡大の抑え込みに成功したかに見えたが、その後、新規陽性者が増加。7月に入ってからは過去最多となる243人を確認するなど、感染拡大が続いている。感染者が2人と最少だった5月23日以降の累計では3060人になり3000人を突破した。

東京都は陽性者が急増していることについて、PCR検査の実施件数が増えているためとしているが、陽性率も13日基準で6.2%と高まっており、感染第2波が懸念される。

西村再生相「感染防止を順守しない店舗には休業要請を検討」

西村康稔経済再生相は14日、接待を伴う飲食店での感染者が増加傾向にあることを指摘し、「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、感染防止策が守られていない店舗に対しては、休業要請を検討する段階にきている」との見方を示した。

休業要請の実施については、現状1都3県で感染が増えていることを踏まえ「生活圏や経済圏も見ながら、首都圏でいえば首都圏全体でやるとか、地域の事情を考えてやらなければならない」と話した。


東京都・新型コロナウイルス陽性患者数


 

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計

 

PCR検査等の結果

 

感染者の現在の状況

*チャーター機帰国者、クルーズ船乗客等は含まれていない
*「重症」は、集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な患者数を計上
*退院者数の把握には一定の期間を要しており、確認次第数値を更新している
 


【関連記事】
・新型コロナの起源は7年前の中国雲南省の銅山か、武漢研究所が保管
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・抗体なくてもT細胞が新型コロナウイルス退治? 免疫システムで新研究
・韓国、水族館のイルカショーで虐待議論 「素人のお客」乗せてストレス死も?


20200721issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月21日号(7月14日発売)は「台湾の力量」特集。コロナ対策で世界を驚かせ、中国の圧力に孤軍奮闘。外交・ITで存在感を増す台湾の実力と展望は? PLUS デジタル担当大臣オードリー・タンの真価。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、イランのフーシ派支援に警告 国防長官「結果引き

ビジネス

消費者態度指数、5カ月連続マイナス 基調判断「弱含

ワールド

中国、欧州議会議員への制裁解除を決定

ワールド

エルサルバドルへの誤送還問題、トランプ氏「協議して
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 2
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 6
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    中居正広事件は「ポジティブ」な空気が生んだ...誰も…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 10
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中