最新記事

感染症対策

ニューヨーク州、新型コロナウイルス濃厚接触者追跡で隣接州と連携 性急な経済再開に警鐘

2020年4月23日(木)10時36分

米ニューヨーク州のクオモ知事は22日、新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、隣接するニュージャージ、コネチカット両州と連携し、感染者との接触を追跡するプログラムを展開すると発表した。ニューヨーク市で撮影(2020年 ロイター/EDUARDO MUNOZ) 

米ニューヨーク州のクオモ知事は22日、新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、隣接するニュージャージ、コネチカット両州と連携し、感染者との接触を追跡するプログラムを展開すると発表した。 

ブルームバーグ前ニューヨーク市長が同プログラムを主導し、1000万ドル超の資金を寄与するという。

ニューヨーク州の新型コロナ感染者による入院者数が減少傾向を示す中、クオモ知事はここ数日、経済活動再開に向けた大規模な検査や追跡調査を巡る課題に軸足をシフトさせている。

知事はニューヨーク州の経済を無謀かつ性急に再開する時ではないと強調し、急激に人との接触を増やせば、入院者数が数日で増加する恐れがあると警鐘を鳴らした。

「ニューヨーク州南部は比較的良い状況にある」とし、新型コロナ感染に関する「曲線は下降しているが、それがどの程度長く続くかが焦点だ」と述べた。

クオモ知事によると、新型コロナによる入院者数は9日連続で減少し、1万6000人を下回った。

21日時点の死者数は474人と、前日の481人から減少し、今月1日以来の低水準となった。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・「新型コロナウイルス第2波、今冬に米国を襲う より大きな影響も」米CDC局長
・金正恩重体説に飛びつく期待と幻想
・米ジョージア州が「ロックダウン破り」、濃厚接触でも営業再開を待ちきれず
・日本がコロナ死亡者を過小申告している可能性はあるのか?


20200428issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年4月28日号(4月21日発売)は「日本に迫る医療崩壊」特集。コロナ禍の欧州で起きた医療システムの崩壊を、感染者数の急増する日本が避ける方法は? ほか「ポスト・コロナの世界経済はこうなる」など新型コロナ関連記事も多数掲載。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

フィリピン大統領、台湾有事巡る発言で中国が「誤解」

ビジネス

トランプ氏、中国に米国産大豆購入拡大を要望 「早急

ビジネス

アングル:欧州の古い発電所、データセンター転換に活

ワールド

豪もパレスチナ国家承認へ、9月国連総会で イスラエ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客を30分間も足止めした「予想外の犯人」にネット騒然
  • 2
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入する切実な理由
  • 3
    なぜ「あなたの筋トレ」は伸び悩んでいるのか?...筋肉は「光る電球」だった
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 6
    輸入医薬品に250%関税――狙いは薬価「引き下げ」と中…
  • 7
    伝説的バンドKISSのジーン・シモンズ...75歳の彼の意…
  • 8
    60代、70代でも性欲は衰えない!高齢者の性行為が長…
  • 9
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 10
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 6
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 8
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 9
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 10
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中