最新記事

日韓関係

韓国で化粧品会社がネット炎上 社内会議で安倍賞賛する動画を強制視聴

2019年8月9日(金)19時50分

文大統領を批判、安倍首相を礼賛する動画を社員に見せた韓国コルマのユン・ドンハン会長 JTBC news / YouTube

日本企業が出資する韓国の化粧品会社が9日、会長が社員に安倍晋三首相を称賛する動画をみせたことを巡り、謝罪声明を発表した。

この会社は、化粧品受託製造会社、日本コルマー株式会社が12.4%出資する韓国コルマー。ユニリーバなどを顧客に持つ。

中央日報などの韓国メディアによると、韓国コルマーで今週開かれたスタッフ会議で、ユン・ドンハン会長が、文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領を批判し、安倍首相を称賛するユーチューブの動画を流した。

この動画は右派の政治ブロガーが投稿したもので、「安倍(首相)は間違いなく偉大なリーダーであり、文在寅大統領は安倍(首相)から顔面パンチを食らわないことに感謝すべきだ」などと品位を欠く発言が入っているという。

これに関し、インターネット上で韓国コルマーへの批判の声が高まり、9日のソウル株式市場で、同社株は一時6.2%下落。同社のウェブサイトは、アクセスが集中したためダウンしている。

韓国コルマーは、この件で公式に謝罪する声明を発表。

「この動画をみせた目的は、その偏向したコンテンツのように、感情的に反応したり騙されることがないようにすることが重要と強調することだった」と説明した。

[ソウル 9日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます




韓国コルマー炎上の話題を伝える韓国メディア JTBC news / YouTube / YouTube


韓国コルマーのユン・ドンハン会長が社員に見せたという右派系ユーチューバーの動画。
この動画のユーチューバー、リソプ氏は動画の中で日本による韓国のホワイトリスト除外について言及、「文在寅大統領が今まで日本の安倍首相にしたことを伝えたい。 文大統領はトランプ大統領と安倍首相に面と向かって『日本は、韓国の同盟国ではない』と語った。韓米日同盟をしているのに、堂々と同盟国家を無視する発言をしたんです。また、安倍首相が日本を訪れた文大統領にハングルで書いたケーキをプレゼントしましたが、『自分は甘いものを食べない』といいました。 そうしておきながら、金正恩とは『ケーキをおいしく食べた』と話しています。 こんなことをされても安倍首相が文大統領の顔にげんこつをお見舞いしていないのは、偉大な指導者であることに間違いありません」と語り、さらに、「ベネズエラの女の子たちはたった7ドルで体を売っている。もうすぐ韓国もそのようになるだろう」と付け加えた。
 리섭TV / YouTube

ニューズウィーク日本版 非婚化する世界
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年6月17日号(6月10日発売)は「非婚化する世界」特集。非婚化と少子化の波がアメリカやヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

石破首相「双方の利益になるよう最大限努力」、G7で

ワールド

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=

ワールド

独仏英、イランに核開発巡る協議を提案 中東の緊張緩

ワールド

イスラエルとイランの応酬続く、トランプ氏「紛争終結
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    4年間SNSをやめて気づいた「心を失う人」と「回復で…
  • 10
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中