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ロシア、7月にトルコへミサイル防衛システム納入 米国の制裁実施は不可避

2019年6月12日(水)13時30分

6月11日、ロシア大統領府は、同国のミサイル防衛システム「S400」のトルコへの納入を7月に行う計画だと明らかにした。写真は「S400」システム。ロシアのカリーニングラード近郊の基地内で3月に撮影(2019年 ロイター/Vitaly Nevar)

ロシア大統領府は11日、同国のミサイル防衛システム「S400」のトルコへの納入を7月に行う計画だと明らかにした。

ロシアのウシャコフ大統領補佐官は記者団に対し「ロシア・トルコ間の合意は現在の状況下で予定通り行われている。二国間の問題はない」と指摘。S400が7月に納入されるのかとの問いには「そういう計画だ」と答えた。

トルコのS400導入計画を巡っては、米下院が10日、トルコにS400の購入中止を要請し、引き渡された場合は制裁実施を求める内容の決議案を可決。これを受け、トルコ外務省は11日、受け入れられない脅威だとの見解を示した。

こうした中、格付け会社フィッチ・レーティングスは11日、米国がトルコに制裁を科せばトルコリラを取り巻くセンチメントに「著しい影響」が生じるとの見方を示した。

フィッチの欧州新興国担当責任者ポール・ギャンブル氏は「制裁が科された場合、比較的控えめな内容となる見通しで、直接的な影響は限定的にとどまるだろう。しかし、市場心理への影響は大きくなる可能性がある」と指摘した。

[イスタンブール/モスクワ 11日 ロイター]


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