最新記事

朝鮮半島非核化

史上初の米朝首脳会談、6月12日にシンガポールで開催へ

2018年5月11日(金)08時04分

5月10日、トランプ米大統領(右)は米朝首脳会談を6月12日にシンガポールで開催すると明らかにした。左は金正恩・朝鮮労働党委員長。左は朝鮮中央通信が2016年5月に配信、右はニューヨークで2016年5月撮影(2018年 ロイター/KCNA/Lucas Jackson)

トランプ米大統領は10日、史上初となる米朝首脳会談を6月12日にシンガポールで開催すると明らかにした。

大統領はツイッターへの投稿で「大いに期待されている北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と私の会談は6月12日にシンガポールで開催する。世界平和のために特別な瞬間にする!」と述べた。

シンガポールは、米国と長年の同盟関係にあり、防衛協定などを締結している。

会談の開催場所を巡っては、トランプ大統領は韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店での開催を希望していたほか、モンゴルも候補に上がっていた。

首脳会談の日程、開催場所を巡る決定を受け、韓国政府は歓迎の意を表明。「会談を通じ、朝鮮半島の非核化および恒久的平和が実現することを願っている」とした。

トランプ大統領の発表に先立ち、北朝鮮から解放された米国人3人が無事帰国を果たした。3人を出迎えたトランプ大統領は「米朝首脳会談は意義あることを成し遂げる絶好の機会になる」とし、「朝鮮半島の非核化が実現すれば、私がもっとも誇りに感じる功績となる」と語った。

民主党のシューマー上院院内総務は「トランプ大統領が合意にこぎ着けたい、賞賛を得たい、記念写真撮影の機会を得たいあまりに、性急かつ中身のない内容で合意するのではないかと懸念している」とし、北朝鮮の軍縮に向けて強力かつ検証可能なコミットメントを確保する必要があるとけん制した。

[ワシントン 10日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日本の経済成長率予測を上げ、段階的な日銀利上げ見込

ビジネス

今年のユーロ圏成長率予想、1.2%に上方修正 財政

ビジネス

IMF、25年の英成長見通し上方修正、インフレ予測

ビジネス

IMF、25年の世界経済見通し上方修正 米中摩擦再
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃をめぐる大論争に発展
  • 4
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 8
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 9
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 10
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中