最新記事

ビットコイン

韓国の仮想通貨業界、当局の「規制強化より正常化へ」方針転換を歓迎

2018年2月21日(水)15時20分

2月21日、韓国の仮想通貨業界団体は、市場監督当局が仮想通貨取引に対するこれまでの厳しい姿勢を転換し、ブロックチェーン(分散型台帳)技術の発展を支援する方針を示したことを歓迎している。写真は各種仮想通貨の交換レートを表示する電子ボード。韓国ソウルで1月撮影(2018年 ロイター/Kim Hong-Ji)

韓国の仮想通貨業界団体は、市場監督当局が仮想通貨取引に対するこれまでの厳しい姿勢を転換し、ブロックチェーン(分散型台帳)技術の発展を支援する方針を示したことを歓迎している。

金融監督院のチェ・フンシク院長は20日、自主規制の環境下で仮想通貨ビジネスが正常化することを期待していると表明。記者団に対し、「全世界が(仮想通貨の)枠組みを構築中であり、従って(政府は)規制強化よりは正常化に向けて取り組んでいく」と語った。

仮想通貨取引所の運営企業はチェ委員長の発言について、自主規制に向けた業界の計画に政府が協力する姿勢を明確に示すものと解釈している。

韓国ブロックチェーン協会のKim Haw-joon氏は「政府と業界はまだ全面的な合意には達していないものの、監督当局者自身が政府の協力姿勢を明言したことは市場にとって明るい兆しだ」と述べた。

1月には朴相基(パク・サンギ)法相が仮想通貨の取引所取引を禁止する法案を法務省が準備していることを明らかにし、内外の仮想通貨市場が混乱した。

その後、金融委員会が仮想通貨を取引する際の無記名預金口座の利用を1月30日から禁止すると発表した。

ルクセンブルクのビットスタンプ取引所で取引されているビットコインは20日の取引で3週間ぶり高値を付けた。2月初旬には年初来安値となる5920.72ドルを付けていた。

[ソウル 21日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、米株高を好感 東京エレク

ワールド

麻生自民副総裁、トランプ氏とNYで会談 米大統領選

ビジネス

米テスラ、新型モデル発売前倒しへ 株価急伸 四半期

ビジネス

中国当局、地方政府オフショア債への投資を調査=関係
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 7

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 8

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中