最新記事

スペイン

カタルーニャ独立派のプチデモン前州首相、スペインに帰国容認求める

2017年12月25日(月)09時44分

12月23日、スペイン北東部カタルーニャ自治州の議会選挙で独立派が過半数を維持したことを受けて、独立派を率いるプチデモン前州政府首相は滞在先のベルギーでロイターのインタビューに応じ、スペイン政府に早期の帰国を認めるよう訴えた。ブリュッセルで撮影(2017年 ロイター/Eric Vidal)

スペイン北東部カタルーニャ自治州の議会選挙で独立派が過半数を維持したことを受けて、独立派を率いるプチデモン前州政府首相は滞在先のベルギーでロイターのインタビューに応じ、スペイン政府に早期の帰国を認めるよう訴えた。

プチデモン氏に対しては、10月にカタルーニャ州独立の是非を問う違法な住民投票を強行したとして、逮捕状が出ている。

同氏はインタビューで、「できるだけ早期にカタルーニャに帰りたい。今すぐ帰りたい。スペインにとって良いニュースとなるはずだ」と強調。

改選後のカタルーニャ州新議会は1月23日までに開会する必要がある。プチデモン氏は開会までに帰国するのが「自然だ」と述べ、自身が州首相に就任することを認められなければスペインの民主主義体制にとって「極めて異常な事態」になるとした。

「スペイン政府が議会選の結果を尊重するならば、私は州首相を続ける」と語った。

同氏はまた、スペインのラホイ首相がカタルーニャに関して行う提案には、独立を認める内容でなくても耳を傾ける用意があると表明。

ラホイ氏は選挙から一夜明けた22日、カタルーニャ自治州政府との対話に前向きな姿勢を示したが、新議会が選出する州首相が対話相手になると言及し、プチデモン氏の早期会談の要求には応じないことを示唆した。

[ブリュッセル 23日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


ニューズウィーク日本版のおすすめ記事をLINEでチェック!

linecampaign.png

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

独首相、G20首脳会議から南ア排除のトランプ氏に方

ワールド

ベルギー首相、ロシア凍結資産活用「和平合意妨げる恐

ワールド

仏、来年半ばに新たな志願兵役制導入へ 18-19歳

ビジネス

ドイツ消費者信頼感指数、12月は予想通りマイナス2
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 9
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 10
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 3
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 4
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 10
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中