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中東イエメン内戦が拡大 フーシ派が共闘解消直後にサレハ前大統領殺害
12月4日、内戦が続くイエメンで、イスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」の兵士がサレハ前大統領(写真)の乗った車両を襲撃し、前大統領を殺害した。関係者が明らかにした。写真はサヌアで2011年5月撮影(2017年 ロイター/Khaled Abdullah)
内戦が続くイエメンで4日、イスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」の兵士がサレハ前大統領の乗った車両を襲撃し、前大統領を殺害した。関係者が明らかにした。
サレハ氏は2015年に内戦が始まって以来、フーシ派と連携し、政権側を支援するサウジアラビア主導の連合軍と敵対してきたが、数日前に連合軍との関係改善を訴え、フーシ派との連携解消を発表。その後、首都サヌアでは、サレハ氏の支持グループとフーシ派による戦闘が起きていた。
サレハ氏の死亡は、フーシ派の士気を高める一方、サレハ氏がフーシ派を離れたことで形勢が逆転すると期待していた連合軍にとっては大きな打撃とみられている。
連合軍側は今後、激しい戦闘を続けるか、フーシ派に交渉に臨ませるため譲歩するかのどちらかを迫られることになる。
赤十字国際委員会(ICRC)によると、フーシ派が支配するサヌアで、戦闘により少なくとも125人が死亡、238人が負傷している。
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