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トランプ、北朝鮮に追加制裁導入へ 習近平と電話会談し圧力を要請

2017年11月30日(木)10時15分

11月29日、トランプ米大統領は中国の習近平国家主席と電話会談を行い、北朝鮮に対し圧力を掛けるよう呼び掛けた。写真は30日に朝鮮中央通信(KCNA)が配信した、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」発射時のものだとする金正恩・朝鮮労働党委員長(2017年 ロイター/KCNA)

トランプ米大統領は29日、中国の習近平国家主席と電話会談を行い、北朝鮮に対し圧力を掛けるよう呼び掛けた。

北朝鮮は現地時間29日未明、同国西岸から大陸間弾道弾(ICBM)とみられるミサイル1発を発射。ミサイルは高度4000キロ以上に達し、53分程度飛行、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。通常の打ち方をすれば米国東海岸まで届いた可能性がある。

ホワイトハウスの声明によると、トランプ大統領は習国家主席に対し、「挑発的な行動をやめ、非核化の軌道に戻るよう北朝鮮を説得するためにあらゆる手段を尽くす」よう求めた。

中国の国営新華社はこれについて、習国家主席は電話でトランプ大統領に対し北東アジア地域の平和と安定の維持、および朝鮮半島の非核化が中国にとり揺るぎない目標となっていると伝えたと報じている。

習国家主席との電話会談後、トランプ大統領はミサイル発射を受け北朝鮮に対する追加制裁を導入する意向を表明。「きょう、北朝鮮に対する追加制裁を導入する。こうした状況に対応する!」とツイートした。ただ制裁の具体的な内容などについては明らかにしていない。

[ワシントン/シンガポール 29日 ロイター]


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