最新記事

中東

サウジ皇太子交代でトランプの中東外交はどう動く

2017年6月23日(金)15時19分
ダニエル・プレトカ(米アメリカン・エンタープライズ研究所、外交・安全保障担当)

アメリカ、特にトランプ政権にとって問題なのは、イスラム教スンニ派の盟主サウジを軸にしたアメリカの対イラン包囲網が成果を上げるかどうかだ。

皮肉なことに、中東地域へのオバマの「放置」外交と同様、トランプ政権の「サウジ・ファースト」外交は、アメリカの中東戦略をサウジに丸投げすることになるリスクを抱えている。

オバマの「イラン優先」政策が正しかったとは言えない。またサウジやUAEと連携することが間違いというのでもない。しかし結局のところ、サウジに新しい皇太子が就任しようが、サウジの対外政策が変化しようが、アメリカ独自の外交戦略と代替できるものではない。

だが肝心のトランプの中東外交戦略は、まだ示されていない。

This article first appeared on the American Enterprise Institute site.

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米上院共和党が税制・歳出法案の修正案、控除枠縮小に

ビジネス

グッチ所有企業、次期CEOにルノーのトップが9月就

ワールド

米、空中給油機を欧州へ移動 空母も中東へ 防衛態勢

ワールド

トランプ氏が16日夜帰国、G7の予定切り上げ 「重
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中