最新記事

映画

メリル・ストリープとトム・ハンクスが硬派映画で初共演

2017年3月8日(水)17時20分
トゥファイル・アフメド

ハンクス(中央)とストリープ(左)の共演で作品への期待が高まる Lucas Jackson-REUTERS

<ビッグスター2人の共演が実現する。スピルバーグがメガホンを取り、ペンタゴン・ペーパーズ暴露事件を題材にした『ザ・ポスト』に出演する>

ハリウッドのキングとクイーンと称される、俳優トム・ハンクスと女優のメリル・ストリープが遂に映画初共演を果たす。

作品は米紙ワシントン・ポストがスクープした、ベトナム戦争についての国防総省の機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」を巡る調査報道をテーマにした実話ドラマ。スティーブン・スピルバーグ監督と2人の名優がタッグを組み、ベトナム戦争でのアメリカの役割を詳細に描き出す。

【参考記事】ベトナム戦争の「不都合な歴史」を若者に伝える傑作ノンフィクション

ハンクスが演じるのは、ペンタゴン・ペーパーズを暴露したワシントン・ポスト紙の編集主幹ベン・ブラッドリー。これと対立するのがストリープ演じる発行人キャサリン・グラハムだ。

製作・総指揮はスティーブン・スピルバーグ。映画の題名は『ザ・ポスト(仮題)』。

ペンタゴン・ペーパーズはベトナム戦争(1945年~1967年)下で交わされた米国防総省とベトナム側との軍事取引の内容が記された極秘の公式報告書。

ストリープは今年1月、出演した映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(2016年)で、アカデミー賞ノミネートは20回を数え、同賞の歴史上、最も有名な俳優の1人に。これまで、『ソフィーの世界』(1983年)と『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2012年)で獲得した2度の主演女優賞はじめ、3度オスカーに輝いた。

【参考記事】サッチャリズムが、現代日本の参考には「ならない」3つの理由

ハンクスは、『フィラデルフィア』(1993年)と『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年)で2度の主演男優賞に輝いた。スピルバーグ監督作品ではこれまで『プライベート・ライアン』、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『ターミナル』、最近では『ブリッジ・オブ・スパイ』に出演している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ブラジルのコーヒー農家、気候変動でロブス

ワールド

アングル:ファッション業界に巣食う中国犯罪組織が抗

ワールド

中国で「南京大虐殺」の追悼式典、習主席は出席せず

ワールド

トランプ氏、次期FRB議長にウォーシュ氏かハセット
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 5
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 6
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 7
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    「体が資本」を企業文化に──100年企業・尾崎建設が挑…
  • 10
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中