最新記事

捕鯨

オーストラリア環境相、日本の南極海での調査捕鯨再開を批判

2017年1月16日(月)18時16分

1月16日、オーストラリアのフライデンバーグ環境相は、反捕鯨団体が死んだクジラの写真を公表したことを受け、日本が南極海で調査捕鯨を再開したことに「深く失望した」と述べた。写真はスリランカ南部のミリッサ沿岸で2013年3月撮影(2017年 ロイター/David Loh)

 オーストラリアのフライデンバーグ環境相は16日、反捕鯨団体が死んだクジラの写真を公表したことを受け、日本が南極海で調査捕鯨を再開したことに「深く失望した」と述べた。

 オーストラリアは、商業捕鯨であれ調査捕鯨であれ、全ての捕鯨に反対の立場。関係筋によると、オーストラリアのターンブル首相と日本の安倍晋三首相との14日の会談でも捕鯨問題が議題に上った。

 フライデンバーグ環境相は「日本がいわゆる『科学的』捕鯨を実施するために南極海に戻る決定をしたことを、オーストラリア政府は非常に残念に思っている」とした上で、「調査のためにクジラを殺す必要はない」と述べた。

 反捕鯨団体「シー・シェパード」は15日、日本の調査母船「日新丸」のデッキ上で死んでいるミンククジラの写真を公表。日新丸が南極海にあるオーストラリアのクジラ禁漁区で捕鯨を行っていたと主張している。

 フライデンバーグ環境相は、死んだクジラの正確な捕鯨場所は確認していない。

[シドニー 16日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米7月製造業生産、前月から横ばい 生産活動の停滞示

ワールド

ウクライナ東部にミサイル攻撃、1人死亡 数時間後に

ビジネス

利下げ判断「物価動向の見極め必要」=米シカゴ連銀総

ワールド

トランプ氏、半導体関税を近く発表 当初は低水準でそ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務処理めぐり「バッドバンク」構想で大論争
  • 4
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 5
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 6
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 8
    【クイズ】次のうち、「軍事力ランキング」で世界ト…
  • 9
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 10
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 3
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 6
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 7
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 8
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 9
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 10
    輸入医薬品に250%関税――狙いは薬価「引き下げ」と中…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 6
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中