最新記事

イタリア経済

イタリアがモンテパスキを公的支援へ、債券を株式に転換

2016年12月23日(金)16時07分

12月23日、イタリアは未明の閣議で、民間銀行支援のための200億ユーロの基金設立を了承した。これを受けて資本増強を迫られているモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテパスキ)は直ちに資本注入を要請した。写真はシエナにある同行の本店。7月撮影(2016年 ロイター/Stefano Rellandini)

イタリアは23日未明の閣議で、民間銀行支援のための200億ユーロの基金設立を了承した。これを受けて資本増強を迫られているモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテパスキ)は直ちに資本注入を要請した。イタリアでは過去最大規模の銀行国有化となる。

4万人の小口投資家が保有する劣後債については、購入時にリスクを認識してなかったとして保全する方針。

政府は声明で、救済策の詳細は今後詰めるとした上で概略を説明。機関投資家などが保有するティア1債は額面の75%で株式に転換、小口投資家が大半を保有するティア2債は額面で転換する。

個人の損失回避へ、強制転換された株式を普通社債とスワップし、この株式を政府に売却する仕組みも導入する。

23日に承認された対策では、政府による資本注入のほか、流動性への対応として借り入れへの保証も行う可能性を示した。

イタリアの国内総生産(GDP)に対する債務比率は133%で、ユーロ圏ではギリシャに次ぐ規模。用意した基金200億ユーロ全てが債務となればこの割合は134%となる。

[ローマ 23日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ホルムズ対応の有志国協議、日本も参加へ 2日夜に初

ワールド

国際刑事裁判所、主任検察官への懲戒手続き決定 性的

ビジネス

香港高級オフィス市場底打ち IPO急増で本土・外資

ビジネス

ヘリウム、米国からの代替調達等で中東分と同程度確保
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 3
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経済政策と石油危機が奏でる「最悪なハーモニー」
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 6
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 7
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 8
    カンヌ映画祭最高賞『シンプル・アクシデント』独占…
  • 9
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 10
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中