最新記事

アメリカ政治

アメリカ鉄鋼協会が政権移行チームと接触、貿易保護策強化を要請か

2016年11月24日(木)10時34分

11月23日、米鉄鋼協会はトランプ次期米大統領の政権移行チームと大統領選以降接触していることを明らかにした。写真は政権移行チームを率いるペンス次期副大統領。ニューヨークのトランプタワーで22日撮影(2016年 ロイター/MIKE SEGAR)

  米鉄鋼協会(AISI)はトランプ次期米大統領の政権移行チームと大統領選以降接触していることを明らかにした。話し合いの詳細は明らかになっていないが、鉄鋼業界は新政権に貿易保護策の強化を求めているとみられる。

同協会の広報担当者、リサ・ハリソン氏は「政権移行チームとは選挙前にまず話をして、選挙後も話し合いを継続している」と述べた。同協会のメンバーにはアルセロール・ミタル・USA、ニューコア、ユナイテッド・ステーツ・スチール(USスチール)、AKスチール・ホールディングスが含まれる。

ハリソン氏は話し合いの内容や出席者については明らかにしていないが、トランプ氏の顧問を務めているニューコアの元最高経営責任者(CEO)、ダン・ディミッコ氏は鉄鋼業界の強力な支持者だと指摘した。ディミッコ氏は米通商代表部(USTR)代表の最有力候補と目されている。

ディミッコ氏はこれまで自身のブログで、世界有数の鉄鋼生産国である中国について「貿易で破壊的ないかさま行為が横行している」と批判してきた。

米国の鉄鋼貿易関係者は、業界の代表がトランプ氏の政権移行チームに保護策の強化を訴えていると確信しており、ディミッコ氏も直訴する見込みだと述べた。ただ、自動車メーカーは保護策に反発する可能性があると続けた。「最終的には猛烈な反発があるだろう。自動車メーカーは強硬に抗議するはずだ。それでも現時点で重要なのは、誰が最も強力な働きかけを行うかだ」とした。

トランプ氏が大統領選で勝利して以降、貿易保護策の強化や減税、インフラ関連支出への期待から、鉄鋼株は25%上昇している。



[ロンドン/シカゴ 23日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏ルノー、25年販売台数は3%増 欧州低迷も海外で

ワールド

東欧モルドバ、4年以内に独立国家共同体を脱退へ

ワールド

インドネシアルピアが最安値更新、中銀の独立性巡る懸

ビジネス

中国、消費促進へ新たな措置を計画 サービス部門が焦
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「耳の中に何かいる...」海で男性の耳に「まさかの生物」が侵入、恐怖映像と「意外な対処法」がSNSで話題に
  • 2
    「死ぬところだった...」旅行先で現地の子供に「超危険生物」を手渡された男性、「恐怖の動画」にSNS震撼
  • 3
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向」語る中、途方に暮れる個人旅行者たち
  • 4
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 5
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 6
    中国、欧米の一流メディアになりすまして大規模な影…
  • 7
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 10
    中国ネトウヨが「盗賊」と呼んだ大英博物館に感謝し…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 5
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 10
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中