最新記事

イラク

ISIS8000人潜伏か、イラク軍がモスル奪還へ進攻

2016年10月18日(火)10時21分

10月17日、イラク軍は、過激派組織「イスラム国」が支配する北部モスルの奪還作戦を米国などの支援を受けて本格的に開始した。写真はモスル東部の戦闘地域で上がる黒煙(2016年 ロイター/AZAD LASHKARI)

イラク軍は17日、過激派組織「イスラム国」(IS)が支配する北部モスルの奪還作戦を米国などの支援を受けて本格的に開始した。作戦にはクルド人部隊やイスラム教スンニ派の部族も参加している。

人口約150万人のモスルはISにとってイラクにおける最大拠点で、2年前から支配下に治めている。

東部の前線では、クルド人兵士らが村々を掌握しようと進攻し、ヘリコプターが展開しているほか、爆発音も鳴り響いている。

米国防総省は、初日の作戦は予定より順調に進んだと明らかにした。

米軍主導の空爆により、これまでに大部分の支配地域からISを後退させたが、市内には4000─8000人の戦闘員がいるとみられている。

アラブ系テレビ局はIS戦闘員らがモスルから脱出していると伝えたが、住民らは電話取材に対し、これを否定。ある男性は「ISは空からの探知を避けるためオートバイでパトロールしており、同乗者が双眼鏡でビルや通りをチェックしている」と話した。

住民らによると、攻撃から身を守る準備をしたり、食料を備蓄するなどしているという。



[モスル東部/バグダッド 17日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米国株式市場・午前=大幅反発、前日の急落から地合い

ビジネス

FRB議長解任、検討されていないこと強く望む=EC

ビジネス

米FRB、「政治的独立」で信頼構築=フィラデルフィ

ビジネス

IMF、金融安定リスク大幅拡大に警鐘 貿易巡る混乱
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 2
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 3
    パウエルFRB議長解任までやったとしてもトランプの「利下げ」は悪手で逆効果
  • 4
    日本の人口減少「衝撃の実態」...データは何を語る?
  • 5
    コロナ「武漢研究所説」強調する米政府の新サイト立…
  • 6
    アメリカは「極悪非道の泥棒国家」と大炎上...トラン…
  • 7
    なぜ世界中の人が「日本アニメ」にハマるのか?...鬼…
  • 8
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 9
    米経済への悪影響も大きい「トランプ関税」...なぜ、…
  • 10
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 7
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 8
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 9
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 10
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中