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ブラジルブラジルのルセフ大統領、上院弾劾裁判で有罪判決 失職が確定
8月31日、ブラジル上院はルセフ大統領の弾劾裁判で同氏の罷免を決定した。写真は裁判に出席するルセフ氏、29日撮影。(2016年 ロイター/Ueslei Marcelino)
国家会計の不正操作に関わったとされるブラジルのルセフ大統領の弾劾裁判で、上院は31日、同氏に対する罷免投票を行い、賛成61票、反対20票で有罪との判断を下した。
ルセフ氏の失職が決まり、テメル大統領代行が大統領に昇格。13年続いた左派労働党政権が幕を下ろす。
ルセフ氏側は決定を不服として最高裁判所に上訴する方針。上院で行われた別の投票の結果、ルセフ氏は8年間の公職追放は免れた。
テメル氏は中道のブラジル民主運動党(PMDB)に所属する。ルセフ氏の残りの任期の2018年末まで大統領を務めるが、政策として掲げる民営化や、年金および社会保障関連の改革について、労働党からの激しい反発に直面する可能性が高い。
ルセフ氏は支持者らに対し、自身の潔白を強調。弾劾について、多くのブラジル人を貧困から救った社会保障制度を後戻りさせようとする財界エリートに支えられた「議会のクーデター」だと主張した。
長期にわたる労働党政権の交代に、南米諸国の左派政権も反発。ベネズエラ、ボリビア、エクアドルは大使を召還する方針を表明した。